私は小学2年生まで日本の小学校に通いました。その後アメリカへ渡り、中学3年生までアメリカの小中一貫校へ進学し、高校は日本で通いました。アメリカにいた中学3年生までは比較的真面目な優等生でした。
成績も悪くはなく、小学校時代から勉強（宿題以外）は一切したことがありませんでした。ところが帰国して帰国子女扱いの高校生になった途端に劣等生になりました。決してグレたわけではないし、学校から逃げ出したこともないですが、当時置かれた周辺環境にまったく興味を失ったのです。
それでも卒業後にアメリカの大学へ入学できたのは不思議ですが、日本の高校の3年間はまったくの空白でした。その後、10年ぶりに日本に帰国した途端、当時と同じ現象が私に起きたのです。つまり、またもや置かれた周辺環境にまったく興味を失ったということです。
アメリカで20年近く生活していると、自分が東洋的ではないことを知ることになります。例えば、西洋医学はそのほとんどが虚構の上に成り立っていると思います。宗教にも同じことが言えますが、ところが学校で勉強した人ほど脳が固まってしまっており、新しい視点で物が考えられないのです。
「意識は脳の中だけのものではなく場である」という考え方や「宇宙には一つの意識しかない」という考え方が理解できるでしょうか？というよりも、一つの意識の表れが宇宙なのです。私には明らかな事実なのですが多くの日本人にとって、これは理解しがたい考え方であり、地球上のほとんどの宗教にとってこれは異端と呼ばれています。
ある説によれば、人類はアトランティス時代に極端な脳中心主義に陥ったことがあったとあります。脳が活性化しているイコール優秀な人間というわけです。普通の人は脳を3％も使ってないのに、ある人は15％もアクティブならその差は歴然ということです。ところがそれは大きな間違いだったのです。
脳は諸々の刺激を処理をする器官ですが、気づきや創造的な意識の働きは場と共にあります。そうなると、日本の義務教育のような膨大な情報の詰め込みは何のためにやっているのでしょうか？その習熟度を測って人間を振り分けるのは何のためでしょうか？
それは頭は空っぽの方が良く働くからです。それにいちいち理屈を付けて、数式で証明してみせて、三次元限定の反応が絶対と信じ込ませることに一体何の意味があるのでしょう。日本の義務教育がやっていることは相当質の悪いカルトと言ってもいいでしょう。
こうなったら教師は何も教えなくていいのではないでしょうか？幼い子どもほど、一緒に遊ぶ仲間が必要です。しかし、ある程度の年齢になると、誰しもそれぞれの指向性に合った事柄に興味を示し、深く体験したい欲求を覚えてきます。
かといって、頭を空っぽにして場と同化する訓練などしなくてもいいでしょう。自然循環と共にする時間があれば、誰でも例外無く、その能力は最大限開発されることになります。逆に、教科書や机の上の学問に依存すればその貴重なチャンスを潰すことになりかねません。
一度頭を空っぽにするコツを覚えれば、次々に新しい視点から有用な発見をすることになります。一般的に、小学校時代に横並びの価値観に囚われ始め、親も子どもを横並びの金太郎飴に仕立て上げたがります。「それが教育だ」と真顔で語るのです。
いまだに教育勅語レベルで良いの悪いのという、救いがたい連中が日本の支配構造の軸に陣取っています。現在の苦しみはワナに嵌った愚かな原罪の苦しみなのです。原罪と言えばキリスト教原理主義ですが、ご承知の通り、本物のイエス・キリストとは縁もゆかりもありません。
それが偏脳転じて断片化学問と手に手を取って人類を頭蓋骨の閉ざされた空間に縛り付けています。そして喜んでサイコパスの下僕になってつまらない人生を送ることになるのです。
原罪とは脳偏重主義のことです。意識の正しい所在が分かれば、人類は開放されます。原罪の悪しき仕組みは次々に改善されます。科学も経済もまったく別の地平が開くことになるでしょう。そうなれば、脳学者を名乗るコメンテーターが消えます。脳学者が「意識は脳の中だけのものではなく場である」と語った時点で失業するからです。
原罪の担い手の暮らし向きのために、今の子どもが馬鹿になるいわれはありません。子どもは全知全能の空っぽな脳で生まれて来ます。なにしろ、子どもは意識は脳の中だけのものではなく場であるところの場からやってきたのですから。
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