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66.都市生活者は除外されている

速やかなイノベーションが実行できない理由は都市生活者にありそうです。なぜなら、彼らを安全に新しい仕組みに相応しい場所へ移動させる手段がないからです。

地球上で都市に暮らす人口はどれくらいかは知りませんが、それ以前に都市とは何かも曖昧なものです。確かなことは、都市生活者の人間としての安息は絶対的他者に依存しているということです。グローバル企業の提供する価値を必要としているのは都市生活者です。

流通、交通、上下水道、エネルギーなどの安定供給のために大規模なインフラを整備するのが政治行政の主な仕事ですが、そのためには大きな政府が莫大な税金を集め、いくらでも計画的と詐称可能なインフラ整備を進めています。

大都市の生活者の利便性のために地方に原発をつくることで、都市生活者は原発の事故に過敏に反応しますが、それなら都市を出た方がいいことになります。しかし、このような判断には至りません。それは、原発に関しては日本に逃げ場はないからです。

都市はすでに存在し、手に負えないほど溢れかえっています。選ばなければ就労の機会も多く、世界中のエンターテイメントが押し寄せて来ます。学問も科学も中枢は都市部にあるのです。つまり、中央集権が容易に都市生活者を人質に取れる環境が整っているということです。

住宅メーカーは四角四面の建物を隙間なく建て続けています。およそ人間の居住する形態としては最悪な建物は、詐欺信用創造銀行の住宅ローンのためにも量産されなければなりません。都市の土地利用は隙間無く密集して危険だらけですが、日本の場合、ごく一部の都市を除いて道幅は恐ろしく狭いのです。

東京は大地震や戦争で何度も焼け野原になった過去がありますが、性懲りも無く貧困な土地利用計画しか思いつかない資本家や政治家や行政担当者のお陰で、次の焼け野原の準備に余念がないようです。

1%の狙いは世界の大都市を中心に、絶対的な植民地を置き、身動きの取れない膨大な人質を担保に日常的な脅しで法外な利益を独占することです。都市生活者はそのためだけに利用されているのです。

本来は1円にもならないエネルギーを無理矢理高く売り、地下水を簡単に浄化すれば済むはずの水を高額商品に仕立て、わざわざ遠くから作物を運び、ゴミの山を築くための包装用品を大量生産し、それを売るための大型店舗に付加価値をつけ、メディア総動員で賑やかします。

このサイクルは環境に取ってとてつもなく重荷になっています。それによって都市生活者にプラスの働きがあるなら一理あると言えますが、それがまったくないのです。あらゆる経済資産から環境負荷を差し引けば、数値的には圧倒的マイナスです。その上、人間としての健康的な生活からは程遠いのであれば、何のために存在するのでしょう。

人間は方位を無視した四角四面の空間では精神を病んでいます。もし、普通に視力があるなら東京23区内の住宅密集地を見てみましょう。狭い道路、仕切られた狭い土地、目一杯建つ住宅の方角は風水を完全に無視しています。人間らしさを否定して成り立つ恐ろしさが垣間見えるのです。

しかし、もっと恐ろしいのは時間を経過すると、逃げ場のないスラムと化すことです。都市空間は、住民を閉じ込める牢獄シェルターとも言えます。火でも水でも風でも揺れでも、瞬時に阿鼻叫喚の地獄絵図になる可能性があります。

そんなことは誰でも知っているのに、今日も無事に一日が過ぎたからといって、明日もそうなるとは限りません。小池東京都知事に期待するなら、この状況を何とかしてもらいたいですが、それは無理でしょう。なぜなら、それ自体が都市の役割だからです。

近未来、歯が抜けるように都市から住民が去っていき、もはや都市と心中するしかない人々だけが残されることになるでしょう。敷地の中で方角を選んで建物を立てられる場所があり、隣家とは最低でも20メートル離れていて、接地する道路と敷地の間には最低10メートルの余裕があるというのが普通なのです。

田舎に住むと近くに店がなく、車がないと何もできないようなところでは、教育機関、図書館、文化的な生活を営めるインフラは何もありません。しかし、ないものはつくります。そこに仕事が生じ、経済が生じるのです。

都市とは、真ん中は空っぽなドーナッツのようなものです。大小さまざまなドーナッツができ始め、人が住める場所は限られていますが、日本人全員がゆったりと暮らせる土地くらい充分にあります。そして、そこに20世紀の仕組みは必要ありません。課金インフラも必要ないのです。これからの人類は、中央に依存しないのです。

都市生活者は地上から消え、すると余計なモノも一緒に一切合切、この世界から消えることになりそうです。歴史は繰り返します。それを破壊して、歴史上から抹消したのは、砂漠と化した都市文明の担い手たちでした。

現在の中央集権の起源ですが、それが失敗に終わることはすでに警告済みです。警告を無視して、退化を繰り返す一部の人間が作り出した構造は、急激な滅びの過程にあるのです。1%のためのプレミアムフライデーでわかるように、手遅れになる前にほとんどの都市生活者はハナから除外されていることに気づくべきです。

65.全人類の98%は自分の胸に手を置いて考えてみること

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67.「人」と「人」をただ漂う「人間」