大阪梅田事業所新規オープンにつき
語学カウンセラー兼内勤営業のオープニングスタッフ募集!
貴方の語学力を是非当社にてご活用下さい!
アトラスについて 採用情報 採用地域
  • 北海道札幌市
  • 東京都 横浜まで通える方
  • 神奈川県横浜市
  • 愛知県名古屋市
  • 大阪府大阪市(急募)
  • 地域外の方は一度ご相談下さい。
    Iターン・Uターンの方歓迎

 

63.この国にかけられた呪いを解くための方法

何事にも例外はあるが、おおよその傾向として娘は父親の遺伝子を引き継ぎ、息子は母親の母の遺伝子を6割程度引き継ぐことがわかっています。

ということは、娘は父親の背中を見て成長することになるのです。特に幼児期の娘にとって、父親の存在は大きいといえます。したがって、情緒が安定したお父さんの娘の情緒は安定します。しかし、日本の失敗は大東亜戦争であり、この時代の娘は父親が戦死していることで父をよく知らないで育ちました。

まともな男であるはずの父親や兄は戦地へ行って帰って来ないと、当時の娘たちは悲しい知らせを聞くことになりました。歴史書をよく読めば、サムライの尊厳などなく、なんと戦死者の6割は餓死であったことがわかっています。

そして、娘たちが母親になり、もし息子なら父親の愛情を受け取れなかった娘は息子の扱いに戸惑うことになりました。息子たちは母親の母の遺伝子を引き継ぐ事が多いというのは、それは娘(母)にとって意外な戸惑いの原因になったのです。

例えば、溺愛、あるいは放置(ネグレクト)というのは相反するようですが、やっている事は同じだということです。どうしても息子との距離感が掴めずブレまくるのです。大きな戦争の後に必ずベビーブームが起るのは定説ですが、日本で言えば団塊の世代がそうでした。

その後、ウーマンリブ運動や異常な人権意識を振りかざす集団が登場し、ほとんどの人は知っていますが、彼、彼女らは操作されているのです。突出した個人主義もバランスを欠いた権利主張も突き詰めれば親の愛情不足が原因なのです。子ども時代に適切な両親の愛情を得られなかった結果、安易な煽動にコロっと騙されることになるのです。

宗教団体も同じ理屈で説明することができます。戦後の貧困から抜け出して、自力で生きていると自負するのは勝手ですが、高度成長経済とは当時の子どもの基本的な免疫抗体反応を無視した時代だったのです。それを尻目に親たちは目先の豊かさを追いかけ、愛情はお金では買えないと知りつつも、物足りなさを右肩上がりの金額と引き換えました。

団塊の世代が収束した後の世代は急激に無気力になり、空き地には柵が作られ、田んぼから小動物が消えました。残念なことですが、団塊の世代が親になる頃までに、大東亜戦争で失われた健全な男子の欠落は埋めるどころから、ますます溝が広がっていきました。

そして、1980年代の平成バブルに向かってマイホームに自家用車、爺抜き、婆抜きという核家族を生み出したのです。しかし、親子の距離感が掴めぬまま、慣習と本能に従って結婚し、子宝に恵まれても、戸惑うしかありません。特に、都会に集まった若者同士のカップルは激しくぶつかる運命にあります。ある意味動物的な本能でしか頼れるものがないのです。

こうなると、離婚の急増は自然の流れであり、子どもはますます放っておかれることになりました。鍵っ子は当たり前で親子揃って食事をとるのは週に一度あればまだましです。父親は毎日深夜帰りで母親はストレスでいつもイライラし、子どもにしてみれば何が楽しくて家族をやっているのか分からないままです。

今や、日本人の親子、夫婦、兄弟間のいじめの発散は自然界の動物レベルになり、熾烈を極めています。そして、一番やさしい子どもが犠牲になるのです。そして、その優しかった子どもが大人になると虐待の常習性を発揮するようになります。

繰り返しますが、溺愛は裏返しの虐待です。塾に英会話、スポーツなどの習い事の過密スケジュールを子どもは日々こなし、食事は加工品中心で心の栄養ばかりではなく、身体の栄養も失調中です。

もちろんすべての日本人ではないですが、約4割の家族関係は非情に苛烈な状態に変貌しています。しかし、年寄りにいくら聞いても、その解消法を知らないのです。それは、今の年寄りが父親欠落第一世代だからです。

日本は半強制的に絶滅過程の血系衰退期を迎えているようです。家系衰退のサイクルを止められる家族はいますが、絶対数が少なければ健全な子どもは欠落家系の餌食になるでしょう。これは大人が意識的に防御するしか方法がありません。

こうなると、「我が家だけは大丈夫」と言う保証はどこにもありません。いくらまともそうに見えても、意識の奥深くにうごめく欠落感を隠さない人間はいくらでもいるのが今の日本人です。一見裕福な恵まれた家族も例外ではありません。

「戦争は魂を磨く」と言いますが、一家離散の末、家族が生き残っていくのは至難の業です。老人の孤独死を見れば、若い頃に伴侶を得ても、多くの場合、愛憎の亀裂で分解する繰り返しが行われています。誰しも頭では分かっていても、強烈な呪詛に勝てないようです。ではどうしたらいいのでしょうか?

それは、日本の地域コミュニティーの再起動です。しかし、これには時間がかかります。まず、既存の教育機関を根本から変えることが必要です。特に、幼児教育と小学校低学年は大幅な変更が必要です。

そして、教育すべきは子ではなく親の方であり、さらに公共の資金で子育て世代の収入を安定させることです。共働きを禁止にして、両親とも、朝と夕方、揃って家族全員で食事をする回数を少なくとも週5日確保します。子どもは基本的によそに預けないようにし、特に7歳以下の子どもは、どちらかの親と一緒に行動するようにするのです。

確かなことは現政権では1ミリも期待できません。まずは、日本の中央銀行である日本銀行の国有化と中央集権の解体です。この2つは違うようでセットになっています。どこから手を付けても結果は同じになるでしょう。

そして、この2つの断行を主導する暫定政権の後見、監視役はすべての日本国民になります。これなしには少子化は止めることができません。そして少子化が止まらなければ、この国にかけられた呪いは解けないまま本格的な衰退に進んでいきます。

地球は日本列島の機能復活を求めています。この大きなエネルギー発動なしに未来は語れないのです。

62.フィンランド式学校教育は「詰め込まない方がいい」

INDEX

64.日本もリスク炸裂を脅かされている