日経平均株価、為替とも高止まりで安定している中、限られた箱の中でしか物事を思考できない、ある意味幸せな人々を安心させるのは高等戦術かもしれません。
現に、欧米の統治エリートが作った仕組みが、ほぼそのまま機能しているのが日本という国です。首相を始め、日銀や中央官僚は今までも、これからも、創造的な仕事は何一つ許されていないのです。では、彼らは何でいるのでしょう？と、思うのがまともな感性であり感想です。
彼らは何もしないか、より惨めになる政策以外作れません。ましてや計画することすら許されていないのです。大小さまざまな穴だらけを埋めるパテのようなものです。こうなると、政権交代を期待しますが、次の人材がいないので、この段階で思考停止が起こるのです。
いずれ総選挙が行われ、民意を示す大事な一票、必ず投票に行くというのは結構ですが、同じ仕組みで何度選挙をやっても無駄なのは火を見るより明らかになっています。だから、仕組みを変えるための選挙をすべきなのです。
候補者の公約は、中央官僚の排除や公共を官僚から主権者への移譲。そして富の再配分の根本的な仕切り直しなど、今までも聞いたような台詞ですが、公約が実行された試しがないのはご承知の通りです。
問題は、日本人のほとんどの人々の意識に、次の時代イメージが存在しないことです。官僚がいて、政治家がいて、三権分立前提でしか物事が考えられなくなっています。中央集権があって、地方自治体があって、市町村があって、同じことを三重の手間ひまを無駄にして進める仕組みしか分からないのです。
なぜ、そのような仕組みなのかといえば、そうやって作業効率や、物事の進み具合をスローにするのは、植民地体制の強化の一環だからでしょう。一つのことをやるのにとてつもなく無駄が多いので、関係する政治家や役人が中抜きする余地が生まれるのです。ゼネコンが典型的ですが、浮かせた予算の中抜き利権が仕組まれています。
それでも、一般会計では数字が見えてしまう場合があるので特別会計があり、特別会計でも誤魔化しきれない場合、地下銀行でマネーロンダリングをします。それでも、誤魔化しきれない時は、これまでは海外の秘密口座でタックスヘイブンするのです。
大勢の日本人はそれでも現在の仕組みがこの先もずっと続くと思っているようです。すっかり植民地根性が根付いてしまったようですが、ずっと植民地で気の済むまで暮らしたらいいでしょう。しかし、子孫はたまったものじゃありません。
だから、少子化が起こったのです。自然界から見ると日本は超不人気国家です。誰だって目先の豊かさより、自由を保障される国や地域を望みます。日本で生まれていきなり800万円の借金を自動的に背負わされては子どもを育てようとは思わないでしょう。
現政権にも少子化担当大臣がいますが、仕事をするつもりは一切ないようです。もし、この意見に１ミリでも賛同されるなら、子どもが住みたい国づくりのイメージを想起してもらいたいものです。自然界から日本を選んでもらうには、どんな仕組みでお迎えしたらいいのでしょうか？これが次の時代を考える基本なのです。
経済のことをよく知らない人々は中国からの観光客が例年より海外旅行者が増えただけでぬか喜びしています。しかし、これから生まれてくる日本の赤ちゃんは、じっと地上世界を在り方を観察しているのです。少なくても、理想的な地上の両親は、地上的価値の高スペック夫婦ではないのです。
むしろ、その逆であり、現在は貧困でも、次の時代に花開く意識を先取りしているほうが子どもが育つ環境には相応しいのです。愛情深い両親を選ぶに越したことはないですが、どの世界も毒親が増えて困っているのです。
早い話、こんな不自由極まりない仕組みで富裕層だとか勝ち組とか言っている人々が、毒なのです。その間、日本を選ぶ時点で相当なチャレンジャーでしょう。バンジージャンプなら数秒のスリルが味わえるだけですが、今時の日本で半世紀以上、場合によってはそれ以上苦しみを味わう前提でやって来る子どもは、本当にお気の毒としかいいようがありません。
子どもはいくらでも産めると、うぬぼれている場合ではないのです。それでも先祖供養が大事なのでしょうか？現状を考えると、子孫供養を手厚くしたほうがいいのではないでしょうか？40代以上の責任世代は、子どもがいようがいまいが真剣に子孫供養を考えないと誰が先祖供養してくれるのでしょうか？線香の一本もあげられない限界集落、そして限界人間だらけになって詫びしいにもほどがあります。
子どもをお迎えする仕組みがイメージできないのは、親から与えられた毒饅頭の食べすぎです。「今だけ、金だけ、自分だけ」のことしか頭にないのは、放射能の影響か松果体の石灰化かも知れません。あるいはフッ素のせいかどうか知りませんが、重症なのは確かです。
このような仕組みから早々に離脱するには、まずはハイレベルの日本人がロールモデルになることではないでしょうか。特定の個人という意味ではないですが、誰もがその人に追いつこうとする流れが不可欠なのです。
レベルの低い人間を標準にすればその民族は100年以内に絶滅に向かうでしょう。子どもは別の場所へ行って、その国を富ませるべきです。地球本来の代表は入れ替わるべきなのです。それにより、自然と仕組みも変わりますが、受け身日和見で流されてはいけません。
同じく流されるにしても、意識的に流れの行き着く先を見ようとしなければ人として生まれた意味がないのです。
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