今の時代にも人類の中に地球に固執して、この世界(三次元ご利益世界)だけが現実と信じる人間がいます。いつまでも地球の重力圏にとどまろうとしているように見えるのです。
このような人間は行うべき役割を忘れた上に、重たい物質欲が何よりも愛しいのでしょう。しかし、人間はいずれ死ぬので、おおよそ100年以内には帰らなければなりません。しかし、帰ろうとしないようなのです。すでに肉体はないのに離れようとしないのです。
普通、墓地に霊はいませんが、余りにも執着が強ければ墓場の亡霊になるようです。しかし、いつまでも留まれないことに変わりはありません。とうとう、地上世界を離れても、宇宙と地球の中間にある踊り場のような空間で、ひとまずそこに定住するのです。
ここなら、地球の重力を感じられるので、地上執着した霊でも少しは落ち着けるのでしょう。いつまでも留まろうとしますが、いずれ自ら天の階段を昇ることになります。と、言いたいところですが、どこへ行くかを選ぶのは自分なのです。
霊は行きたいところへ行けます。天国でも地獄でも自由なのです。地獄へ堕ちるものは自らすすんで地獄へ行きたがります。天国はこっちと教えても血相を変えて逆方向へ走り出していきます。余りにも現世の金に執着すれば、薄暗い霊界の片隅でも同じ事をするでしょう。普通の霊には何の価値もないゴミや石ころを抱えるだけ抱えているだけなのです。
宇宙の霊にも格があるようです。上から下まで様々なようです。時に、高位の霊でも創造主に背を向ける霊もいるようです。昔から堕天使とか言われる存在などは、なまじ霊力があるので厄介な存在ともいえます。
霊界は自由なので、ドロップアウトするのも自由なようです。しかし、徐々に創造主のエッセンスとも言うべき存在の根源エネルギーが枯渇しています。それでも、気の遠くなる時間、好き勝手に存在することは可能なのでしょう。
地球にははぐれ者が彷徨っています。彼らは暇そうな霊をからかったり、脅したり、親友を装って騙したりします。しかし、ある時点を過ぎるとはぐれ者もエッセンスが希薄になってきます。希薄なものは補充しないといけません。特に地球では重い重力と狭い次元の狭間で消耗が激しいのです。
普通に言えばアイデンティティの喪失ですが、自らが何者なのか分からず、不安で不安でたまらなくなっているようです。普通の人間(霊)は、そんな馬鹿げた欲求は持ちません。なぜなら、特に何もしなくとも、充分なエネルギーを受け取れるからです。
戦争を仕掛けたり、膨大な人々に塗炭の苦しみを与えたり、人類は20億人が適性人口と勝手に決めつけたりする連中も、宇宙に生かされているという点では、結局まったく変わりないのです。
では、どうしてそうなってしまうのでしょうか?
それは、エネルギーを受け取らない選択をしたからです。意識は脳にくっついているのでもなく、心臓を取り囲んでいるのでもありません。非物質のストリングでつながった霊界にあります。霊界にある意識を放棄しても、つながりを切ることは出来ませんが、拒否すれば、供給量は減少します。
供給量が少ない人間ほど、地上世界でしか思いを遂げられないと思うのです。だから、やりたい放題やるために何千年もかけ、血の系統を守って20世紀を迎えたのです。けなげな生き物です。地上のエッセンスを供給するために命を捧げ、あらゆる悪に手を染めているのですから。
もちろん、犠牲になった普通の人々は浮かばれることはありません。浮かばれないですが、それが一つの経験となって再び地球にやって来るかもしれません。
まずは、執着の虜にならないことです。人類は、例外なく、宇宙のどこかの階層の霊です。帰る場所があります。霊界にいたとき同様、もっといい仕組みはないものかと考えて、実行して生きていればいいのです。
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