今年の春頃、テレビを見ていたら変な言葉を聞きました。主権者教育という単語です。
5月の参議院選挙前に、18歳選挙権にまつわるニュースでテレビで垂れ流していましたが、インタビューを受ける高校教師が土台無理な事なのに、ヘラヘラとしゃべる二次元的な言葉にこの国の惨状が見えました。
主権者教育というなら、この国がマイノリティー支配体制を受ける植民地から掘り返さなければ何の意味がありません。自民党的絶望社会のど真ん中で、いくら選挙をやっても植民地下僕議員しか当選しないのはなぜかを教えなければ意味がないからです。自民党と在日カルトがいかにして日本人の基本的人権を踏みにじっているかを教えなければ意味がないのです。
少し歴史をひもとけば教材は山ほどあることがわかります。たとえば、沖縄の基地問題を見るまでもなく、主権者軽視は近年、以前にも増して悪化の一途を辿っていことは誰にもわかるはずです。
中高生が間違っても50代以上の日本人のように、目先のニンジンにコロッと騙されるご利益人間に落ちぶれないように教育するのが教師の役目なのですが、ところがどっこい、負ける文科省（植民地洗脳センター）の意向に逆らう教師はクビになります。
そもそも基本的人権のきの字も語れない窮屈な統制下、どうやって主権者教育をやるのでしょうか？テレビをつければ安倍首相が出てくることこそ、この異常事態、教育以前にこの国に主権がないことの証明となります。
すでにこの国には存在しない幻想ですが、人並みの中流生活を目指して、他人の事など目もくれず、偏差値上位の進学・就職が一番と、決定的に欠落した主権者意識は3歳以下のまま、吸い込まれています。
本気で主権者教育というなら、偏差値上位の進学を目指す学生は自動的に落第にしなければつじつまが合わないはずです。まして、在日がつくったカルト宗教勢力に加担する現状の政治・行政・司法をまともな就職先と勘違いしているなら、そこから正さなければならないでしょう。根は深いのです。
もちろん、戦後７１年、このような情けない状況を許すどころか、積極的に加担して来た50代以上の日本人は由緒正しい劣等生ですが、安倍首相はその象徴であり、事実、普通の学業も劣等生でした。まさか、悪名高いカリフォルニア州立大学ヘイワード校に一時的に在籍していたような人が今や日本の首相とは、想像もつきませんでした。
東大にトップで入学し、トップで卒業しても、この国では使いっ走りの走狗でしかなりません。で、あれば、なぜ大学へ行くのでしょうか？その理由と主権者意識に整合性は全く見つけられません。
諸外国と違って、まともな歴史認識を無視するコネだけで潜り込めた日本人の大学教授や職業訓練しか教えられないマニュアルバカ、ひたすら忠実が取り柄のポチに何の教えを乞うのでしょうか？
主権者教育の本質は利己的ではなく、利他的なものです。この世界で人間のみならず、自然を含めた共存共栄を担う者が主権者です。そのためには、「これをやれば儲かるが、全体のバランスに問題がある」と理解できるのであれば、こんなときは行動を控えるべきです。基本、利他的をベースにした判断を個々に発揮するのがまともな社会なのです。
格差が広がり、そのために弱者救済を叫びながら税金を投入するフリをし、儲ける事しか頭になり支配層に付き従う限り、主権者は存在しません。自分が不利でも、棚ぼたを棒に振っても、もっと大事な価値に重きを置けるかどうかなのです。
主権者が普通に存在する地域では、自己中で自己満足を追いかける一部の愚か者は恥ずかしくてお天道様の下を歩けないはずです。そんな地域は世界中にありますが、ごくごく小さなコミュニティーに限られています。自称先進国はもちろん、銀行システムが軸になる資本主義を採用した以上、住民に主権はありません。
わずかな儲け話に身を投じ、他人を押しのけても分け前にあずからないと飯が喰えないその日暮らしの日本ですが、それを嫌い、権力や富の中枢とねんごろになって、忠誠を誓って下僕になる生き方なればソコソコの生活ができるでしょうが、こんな人間が主権者なのでしょうか？
儲けない自由は、納税より先にある主権者の義務でもあります。しかし、早い話、主権者なんて概念自体無意味です。人間は生まれる前から、あの世へ行った後も、一環して主体だからです。
主体としてこの世に生まれたのに、奴隷暮らしをさせられなければならないのでしょうか？まるで動物のようなひどい扱いを受ける人もいます。常に強い者に巻かれるお客さん（客体）に徹して生きる人もいます。しかし、それでは何のためにこの世に生まれたかは絶対に理解できません。
この国の戦後７１年を形成してきた総意は「何のために生まれたかわからないけど、生きている」です。何のために生まれたかを意識できる存在は主権者と言えるでしょう。しかし、それは教えるモノではありません。
教えなくとも知っているのです。それなのに、あらゆる機会を通してフタをするのは誰かですか？そもそも、なぜフタをするのですか？その結果どうしたいのでしょう？それを先に言わないで、何を教えるのでしょうか？
自ら下僕の生き方を選ぶ人間に主権者教育を受ける子どもは、どんな顔で教師と向き合えばいいのでしょうか？
18歳選挙権とは、まあ結構ですが、下僕を選ぶ繰り返しを止めるには、子どもではなく現在生きている大人にこそ、主権者教育が必要でしょう。しかし、ロクな教師がいないし、もう手遅れです。なんなら、子どもに教えてもらったらどうでしょうか？辛辣ですが事実なのでそう書くしかないのです。 |
