アメリカで創業して22年、日本で創業して正味17年。アトラス株式会社は、働きによって外側から生計が立ってきました。本来、自然循環とはそういうものですが、現下の状況では単なるグローバリズムにおいて一企業となっています。
もちろん、働き方が悪かったり、的を得ていなかったり理由はありますが、とは言え、45歳を過ぎた全ての大人が生計のみを追えば、後継者や子孫の余地など生まれるはずがありません。生産人口のほとんどが狭い海域でマグロを追えばどうなるでしょうか?数年で大型サイズは枯渇、しまいには絶滅します。
現下の経済とは、これとそう変わらない小さいパイの奪い合いになっています。しかも、無限の大海原ではありません。仕切られたごく狭い範囲に限定されています。広大な海は特定の人々のテリトリーで、その他大勢は立ち入ることすら許されていません。二重三重に取り囲む利権装置が監視しているのです。
こんな状況に変化の兆しが見え始めたのが2016年でしたが、誰もが望む変化を予想される2017年がいよいよスタートしました。しかし、誰もが望む変化の中身は様々です。20世紀の延長線上で大きなビジネスチャンスがやって来ると本気で信じる人もいます。支配層の崩壊後、取って代わって利益を独占してやろうと野心を燃やす人もいるでしょう。
そんな中で、非効率な英会話スクールを経営する意味は一体何なのでしょうか?
自然循環の恵みで生きられる仕組みをつくること。しかし、これはこれで今ではビックリな野望になっています。当たり前のように実践している人がいない訳ではありません。日本でも江戸時代以前の普通の人々は、そうやって生きてきました。世界中の少数民族の住民にとって、当たり前のスタイルでした。
そんな人々を貶め、駆逐して、貧困層に落とし込み、社会の底辺に縛り付けた支配を始めた連中は、自己実現などと雲の上でひたすら勝ち組を目指しています。世界が混乱し、格差が増大し、ブレーキとアクセルを踏み間違えなくとも暴走するのが当然です。
基本的に、生計を追わない仕組みで生きられない世界は貧困に陥っています。日本も自称先進国も貧困状態です。こんな仕組みの元では疲弊する一方です。人類がわざわざ地球に生まれてくる意味はありません。
土俵がしっかりしていれば、大輪の花も咲くでしょう。若者は「俺様が一番になってやる」と、チャレンジするべきです。しかし、土俵を築けない仕組みの上で欲ばかり煮えたぎらせても意味がありません。
残念ながら20世紀、あなたの祖父母、親世代は土俵を築けなかったのです。かく言う私の世代もその中の一人でしょう。まるでカタツムリのようなスローペースでも、年相応に仕事を選ぶ分別が大切だと思います。
Atlasは今年も、薄福小徳を顧みず1ミリでも前進したいと思います。みなさまにとって、喜び多い年になりますようお祈り申し上げます。本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
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