164.本当の豊かさを失った私たち日本人の生活②

新型コロナウイルスが世界中に蔓延し始めています。最先端の科学技術が進化するのは当然のことですが、この先も際限なく進化するものと考えられます。ただし、方向性は現在とは真逆になるかもしれません。

大変失礼な話であるかもしれませんが、私は我が子をエリートコースへ乗せようとする親を見るとチンパンジーを連想してしまいます。結局、小・中・高校が休校になってからというもの、子どもをベビーシッターや学童保育に預けるというのですから、すでに意味がないわけです。

また、子どもさんたちを見ても総じて意識の軸がなく、50年前の幻にまだ価値があると信じているように思うわけです。とても不器用で、見るに忍びないとはこのことを言います。

戦後74年を経て、ほとんどの方は生命環境に関わるセンスを完全に忘れてしまっています。これではこの先、我が子と共に貧乏くじを引かされるのは明らかです。その時代ごとの体制に忠実な人間に白羽の矢が立つ巡り合わせが70年以上続いたに過ぎません。

実際に、弱肉強食の仕組みというのは、大多数の無力な生物を囲うことで成立するため、誰しもが自分が弱者だとは露ほども考えずに生きているわけです。こうなると家畜と一緒で、ある日運命を悟った途端に殺され、食べられることになります。

人間に必要な資質の中で、最も忘れ去られた「流れを感じるセンス」なしには生きていくことなどできないわけです。例えば、あらゆる病気は自然治癒力が直すのですが、医療は本来、自然治癒力を引き出す環境整備でしかないということです。

ところが、流れを感じるセンスを忘れた人間は、我が身を薬物医療に委ねています。しかし、知識や教養、思いやりなど全ての軸にあるセンスを捨て去ることはできません。複雑な科学技術や外国語を使いこなすセンスも役に立つことがあります。

また、音や光を扱うセンスも必要ですが、それと引き換えに自然循環の中で生命循環を守り、必要以上に損なわずにバランスの乱れに気づくセンスを私たちは失ってしまっています。

果たして、物理世界以外のセンスは生存条件から除外しても生きられるのでしょうか?そもそも、このことを一体どこの誰がそう助言したのでしょうか?

時の政府、官僚、テレビ、学校の先生など、誰もそんな助言はしていないと言うのが現在の決まり文句です。現代人は、あまりにも不器用で無防備です。しかし、あくまでも楽天家ではなく、猜疑心や不安でいっぱいで本当は誰も信じられなく、そして自分自身も信じることができないでいます。

私は、約1万年前の石器時代というのは、何が起こるのか全く予想がつかないような自然の流れの真っ只中にあったと想像しています。しかし、現代を生きる多くは、豊かさを失った石器時代を生きているだけです。

これからの地球は、それぞれが暮らしやすい仕組みを取り入れた合議制による統治が必要であると思います。主権者(自治政府)が主体となる仕組みに変わるのが自然の摂理であって、何でも一つの中央集権というのは不自由です。

これは新しい時代に向かう大きな潮流であり、この流れを塞き止める者は排除されていくはずです。大きな流れで見ていくと、私たちは再び本当の豊かさと人間らしさを取り戻す潮流に乗ろうとしているのは明らかです。

政府や官僚、役人というレベルではなく、重要なのは民意です。欧米諸国では急速に民意が変化していますが、モノの見方がひっくり返っているこのご時世でも多くの日本人は惰眠を貪っています。

日本だけが、未だに20世紀のまま一歩も進もうとせずに世界に翻弄されています。日本のエリートは少しも先を読めていないように思います。現在の中央集権が、21世紀もその後も世界に有用な仕組みかどうかを少し意識を使えば誰だって分かることです。

例えば、行政の専門性を活かすなら官僚や公務員など辞め、仕組みの再編に取り組むべきです。

いくら反省し、小手先では間に合わなくなりつつあります。現行の統治システムは、基本中の基本が間違っており、仕組み自体がこれからの時代に合わなくなっているのは明らかです。

163.本当の豊かさを失った私たち日本人の生活①

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