公共を喰い潰す政治家や公務員、利権に預かる民間企業、忖度されるのが当然と思っている企業のことを考えると、公共財産をなぜこれほどまでに私物化しているのでしょうか?
この問いが無視されています。それでも国は国らしい体面を保ち、政治家は政治家を続けられるのはいいですが、世界に冠たる経済力とやらは新興国並にまで落ちているにもかかわらず、過去最高の国家予算を組んで、やっていることは相も変らぬ公共の私物化としかいえません。
経済力に見合った予算や税収に見合った公務員数など当たり前の歳入と支出のバランスすら取ろうとしないふてぶてしさが政治家や官僚の顔ににじみ出ています。目には見えないですが、どこかにそのしわ寄せが及んでいます。しかし、それには一切目を配ろうとはしません。
日本のその最たるのが少子化です。天界から下界を見たら一目瞭然で、日本という地域にまともな大人がいないのはもはや天界には知れ渡っています。皆半端な子どもの顔をして、人様の稼ぎに乗っかって何も仕事をしない人間が一番威張っているのですから当然です。
「あんな国へ生まれるのは嫌だ」「私も嫌、大人が普通レベルでない国なんて話しにならない」
支配層の公共私物化度は凄まじく、1%のお眼鏡に叶うなら、なんでも忖度するのが日本人ポチです。ちなみに森友事件で有名になった「忖度」という言葉は、物事の道理をねじ曲げてしまいます。しかも、それがタチが悪いことに公共の美徳の元に行われています。
「聞けば聞くほどあんな場所には生まれたくない」と、いうわけで本当は日本に生まれる予定の天界の子どもはよその国へ志願先を変えるかどうかは分かりません。しかし、官も民も一般市民もその他大勢も、出来るなら公共を私物化して、楽に暮らしたいと思っているのは間違いありません。
しかも、約1500万人しかいない15歳以下人口に対して日本国民1億人以上がぶら下がる予定なのです。その1億人以上が均質に公共財を再配分されるわけではありません。要するに、子どもと高齢者は切り捨てしていくのが狙いなのです。
なぜなら、高齢者介護も医療も、水路設計が中抜き前提で苦しむ人が増えるほど官僚や役人、そしてその背後にいる政治家や関連の民間企業に小銭が入る仕組みだからです。そして本命は1%への懐です。
何やら、意味不明な特別会計という名の250兆円中の200兆円は1%の財布に入ることになり、その他50兆円を政治家が適当に配分しています。そうなると、日本国民はどうなるのでしょうか?
どうもこうもなく、一般会計の税収見合い分に赤字国債20兆円余りを加算した70兆円はすべて公務員の棒給で使い果たしています。それ以外に、防衛費やゼネコン向け公共私物化予算などが目白押しです。
人世の半分までは騙されて過ごし、やっと仕組みが分かっても乗っかる以外選択肢がないのが現在の仕組みなので、細々と生きる以外は公共の名目で、特定勢力を養うために生きる道しかありません。
これでは天界から新たに生まれる新しい生命はともかく、存命中の日本人もやってられません。日本人の大多数が平気なのは、公共についてよく知らないからです。本当の公共の恩恵にあずかる意味を誰も教えなくして、隠し、見つかっても見て見ぬ振りをしないと共謀罪とかで捕まるのでしょうか?
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