子どもの頃、義務教育課程が終わる度に感じたのは、目標のない牢獄からのつかの間の開放感でした。夏休みもそうであり、子どもは瞬く間に目標のない牢獄に引き戻されことになります。その憂鬱さがたまらなかったのを覚えています。
何が目出たいのか分からぬままに小学校の卒業式に出席して、間を置かずすぐに中学校への入学式に参加させられました。春はつかの間、桜吹雪の下で子どもながらに心に思うものは哀れな気持ちでした。
この事について、誰も異論を唱えることはしません。周囲の大人が当たり前のように振る舞う違和感だけが残り、それでも友達がいて、魅力的な先生もいることで、それなら学校も悪くないとかろうじてドロップアウトをしなかっただけなのです。そうしてようやく義務教育修了をしたとしても、子どもは開放されるわけがなくありません。
安倍晋三小学校は幻に終りましたが、塚本幼稚園児は気の毒です。しかし、日本人なら程度問題、みな同じ境遇にあるのです。平均的優等生は進んで目標のない牢獄の覇者となり一流高校、一流大学、大企業または役所に就職することになります。そこにどんな目標があるのでしょうか？
このような疑問を持つ人間は世間の狭間で漂いながら、落ちこぼれの根無し草になっているのですが、それでも生きていかないといけません。非正規でも何でも就学して、就職して、税金を納めるのです。
ほとんどの大人は、あなたの努力が足りないと言います。「学業がダメ、運動もダメ、規則を守れない、人の意見を聞かない」と、義務教育時代の成績優秀者以外はお呼びではないのが現在の仕組みなのです。
とても狭いレールの上を真っすぐブレずに走り続けないといけないのですが、果たしてその目的は何なのでしょうか？最低限人並みの生活をするために必要な資質を身につけるためなのでしょうか？大企業に入れば取締役コース。公官庁なら天下りコース。それが目標なのでしょうか？
部落出身者や在日韓国・朝鮮人、貧困家庭の子弟や進んで義務教育からドロップアウトした人間にも、目標はあります。学校法人をつくって大阪府や国のカネをかすめ取り、首相夫人を名誉校長に据えて押しも押されぬ理事長に就任したのも一つの目標なのでしょう。
日本会議に所属して、裏権力を使いながら国に影響力を及ぼすやり方は、影響力イコール権力またはカネという思考があるからです。一方、エリートコースを歩む官僚も、いつかどこかで彼らとバッタリ鉢合わせすることになります。
違う道を歩んできたはずなのにいつの間にか共犯関係にあり、上役は逃亡し、責任を押し付けられてしまうのです。さすが裏街道で場数を踏んだだけはあります。経験の少ない表の官僚など赤子の手をひねるが如く寄せつけません。
二言目には愛国心と、明治帝国憲法の精神を踏みにじるなと脅してくるのです。あの理事長のような人間のハッタリが通用するのは幼稚園児だけなのです。つまり、現首相もその奥方も幼稚園児並の幼い人間ということなのでしょうか？
さて、そろそろ日本人は目標のない牢獄から抜け出すべきですが、自分の頭で考え、自分の意識で行動することはできるのでしょうか？間違っても損しても自業自得ですが、狭いレールの上を真っすぐ走るしか能がないリニア新幹線には無理がありそうです。
始発と終点だけをひたすら往復して、ある日パッタリと動かなくなるのが関の山です。これが本当に目標なのでしょうか？電車は機械なのでいいですが、人間ならば普通は気が狂うはずです。72年前にGHQが考えたのかは定かではないですが、一国の国民全員を往復する電車の乗客にする目標の無い牢獄を、植民地と言わずして何というのでしょう？
ほとんどすべての日本人は、見事にそれに乗って早く走りつづけ、いつかゴールを見いだそうとしました。しかし、その軌道に目標はないのです。では、目標はどこにあるのでしょうか？
それは物理世界には存在していないのです。なぜなら、自然循環とは、ある時点から向こうの世界へ通じているからです。それも含めたボーダーの先にしか目標はありません。では、今日現在、多くの日本人がせっせとやっている行為は何なのでしょうか？
一億人がこぞって夢中になる価値なんてあるわけがないのです。世界中で目覚めた人類は、それぞれの目標に向かって歩き出しています。しかし、現在はあちらこちらに、意志を妨害する仕組みが仕掛けられているのです。
馬鹿げた愛国心やエリート幻想、単なる年寄りを一流の人士と見なす慣習などで成り立ってきたように見えていましたが、そろそろ終わりの時が来たのです。私はこの17年の会員制語学スクールでの運営経験から学んだことがあります。それは、世の中に教育者は存在しないということです。
英語の話せない英語教師からはじまって、自称教育者や教育委員会など教師ヅラをする先生と呼ばれて平気な馬鹿を腹の底から軽蔑しています。そしてそれに砂糖に群がる蟻のような負け犬外国人など。
結局のところ、人は人に何も教えられないのです。なぜなら、三次元物理世界に確実なものなど一つもないからです。全ては、関係性の中で合流したり剥離したりしながら変化しているだけなのです。
それを伝える言葉すら固定していません。言語を凌駕する数学で説明される概念も絶対とは言えません。そんな状況の中で、いったい何を教えるのでしょうか？しかも、つい最近霊界から降りてきた大人の何倍も霊的に輝いている子どもに何を教えることができるのでしょう。
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