日本の家庭では、これまで子どもが親に質問するのに一番大事な会話というこの大事な機会をないがしろにしてきました。後々、後悔することになりますが、幼い子どもの意識は開放されていて、立場もなければ我が身可愛さもありません。

一方、大人はそうはいきません。政治家に質問しても、政治家は立場を使い分けて発言します。その結果、政治家は猛烈な批判を浴びることになり、責任ある立場をわきまえない愚かな人物と誰もが思うわけです。

すべて立場で何かを言うには、意識の中でシビアに区分けされた引き出しを使い分けないとならないわけです。ところが、それができないのに肩書きだけが一人歩きしている人間とは会話が成立することはありません。

もちろん提灯記者とセットになり、一方的なやりとりの中でその場を切り上げる神経は異常としか思えません。国民の理解にはほど遠く、常に自分の立場を棚上げし、一人の人間の認識に立ち返り、とにかくその場を逃れたいと考えているようです。

普通なら職務放棄や無責任の誹りを免れないはずが、今はそれで通ってしまっています。政治家が一般人と同じく自分の殻に閉じこもって済むなら役職などは必要ないわけです。さらに、自分の殻に引きこもり、壁の後ろから怯えた目で世界を見るぶっきらぼうな政治家も大勢います。

都合の悪い事柄はなかったことにして、ふてぶてしさだけで世渡りをしています。ところが、苦しくなると一般人に戻り、認識がないと言います。そう、彼らは自由に言語を操ることができない人間たちです。意味のある言葉を紡ぎだせないまま、日本語を話しているだけです。

なぜそうなるのかというと、それはただ既得権益で半永久の不労所得を守りたいからです。そのために植民地税制を強化し、一般市民の可処分所得を減らしています。破綻した農業を法人化し、外国労働者と非正規雇用の合わせ技で奴隷制度を復活させています。

国内の1%だけがウィンウィンの関係であり、参加資格は軍産複合体だけです。その証拠に、1%のために諦めきれないTPPの話が終わることはありません。それでもやってこれたのはマスコミの演出によるものですが、肝心の閣僚級がほぼ全員お手上げ状態になっています。

あまりにも?で固め過ぎた結果、各大臣は事情をよく知らずにお飾りになっているので口を閉ざすしかないわけですが、立場を封印して自分の殻に籠るしかないなら、私人に戻れば良いだけの話です。これを普通の会社で言えばクビ、つまり総辞職です。

しかし、全てが手遅れになった今、また鬱病が発症した以上、あとは早いか遅いかの問題だけで、彼らは廃人一直線に向かっているのは誰の目にも明らかです。

139.人類が置かれた現在の本当の立場

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141.富裕層も貧困層もなく、自然循環の巡りは粛々と進行中