社長メッセージ

 

9.コロナ後の働き方と価値観

仕事がキツイと言っても、世の中にはキツイ仕事はいくらでもあります。それを承知で入社しているわけで、英会話スクールの受付は役所の職員や警察官、消防署員のような公務員と条件はほとんど変わらないということです。

では、なぜ若いサラリーマンはすぐに辞めてしまうのかと言えば、給与と勤務体制に変化がないからです。常にオフィスに常駐する人数が決まっており、来客するお客さんの数も毎日ほとんど変わりありません。

つまり、仕事のキツさと人員配置が並行しないということです。英会話スクールの受付は病院の看護師と同様、コロナ騒ぎのようなことになると「逃げるが勝ち」となります。また、どちらも給与が能力給ではないのでツラくなったら楽な職場へ転職するだけです。

本当に英会話スクールの教室運営や、情報リテラシーを学びたいのであれば、キツイ場所ほど新しい教育メソッドを導入でき、マーケティングの研究もできます。しかも、社長や上司の指示をいちいち聞く必要もありません。

当然、会社の方針や理念を聞く必要はありますが、現場にいる人は経営者よりも上位にいます。少なくとも、私たちはそう思っています。このように、自由度が高ければ仕事内容に我慢するというところも大きいと思います。

実際に、コロナ後は楽な職場がなくなりつつあります。日本では、未だに高卒よりも大卒のほうが転職には有利で、同じ給与ならなるべく楽な業種に転職する傾向があります。ところが、楽な職場はすでに誰かに取られてしまっています。

結局、残ったのは忙しい職場だけとなり、キャリアを得た後はその職場を逃げ出すように転職していきます。しかし、それが本当にキャリアであるかどうかは疑わしく、当たり前ですが実際に転職してみないと現実の職場のキツさはわからないものです。

さて、コロナ後は何も行動しないまま他者のせいにしたり、愚痴や不満を独り言のようにつぶやく「人間」には、厳しい結果が待っています。

履歴書に張り付けてある顔の表情やメールの内容を見るだけで、書き方や文面からその人物像や性質、そして精神状態などがわかってきます。つまり、対面で会わなくてもどういう人物なのか見分けることができるわけです。

5分の面接であっても私たちは「今だけ、カネだけ、自分だけ」の仮面を脱がすことができます。税金を私物化している自民党の国会議員のように、会社を私物化しているサラリーマンたちもいよいよお払い箱になる時が来ます。