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ピーター・ヨネナガ氏のカリフォルニア生活に話を戻す。実はそこからヨネナガの発想の転換がおもしろいのだ。7歳からの7年間寮生活を送っていたピーター・ヨネナガ氏は、世界中から留学に来ている外国人が集まる全寮制の大学内ドミトリーに入って、24時間、英語以外の韓国語、中国語、スペイン語漬けの生活を始めた。 24時間365日、韓国人、台湾人、フランス人、スペイン人などと共に生活をする。これは第二外国語習得のための究極の方法なのだ。ところで、7歳からアメリカに単身留学して、18歳から再びアメリカの大学に通う「いい家柄のボンボン」なのだ、と思う人も多いだろう。ピーター・ヨネナガ氏はいう。 「確かに父は古くからの地主で家庭環境もよく、経済的にも豊かな家庭でした。授業料も全額捻出してもらっていましたからね。しかし、生活費はなかったのでよくアルバイトをしていました。あとは全米で5,6人しか受賞できない奨学金をもらっていました。カリフォルニアでの生活はごくごく質素なものでした」 アメリカでは、収入のない学生は貧しいことが当たり前だ。大学生は社会的にも、きちんと大人のカテゴリーに組み込まれている。大人である以上、一部の学生を除き、ほとんどの学生がもう親のスネなどかじってはいない。大学に進学するような年齢になって、まだ自立していないような「大人な子供」はいないのが現実だ。大学の授業料は奨学金を受けるか、綾から出してもらった場合は、働くようになったらきちんと返すのも常識だ。 その場合の費用も、「まだ仕事をしていない人間なのだから、贅沢する資格はない、ということが大前提になっているから、学生生活は極めて質素になるのだ。ちょっとしたアルバイトをすれば、月収数十万円。そして、アルバイトした収入はすべて遊びにつぎ込んでしまうのが日本人の大学生だが、下手すると社会人よりもリッチな大学生が多い日本とは対照的に、アメリカでは大学生たちは、さわやかに、質素に、学生生活を楽しんでいるのだ。 「アメリカでは、大学で学びたい人が行きます。勉強したくない人は行きません。18歳から80歳まで学びたい人が通うのがアメリカの大学です。それでも、学生たちは自活しているのです。だから、最近の学生がホストクラブやキャバクラで働いてルイヴィトンのバッグやコーチのアクセサリーを買うとかと聞くと、なんだか間違っているのでは、と思えてなりません。私自身、貧しいことは少しも苦にならなかったのです。ものが欲しい、という気持ちはありましたが、ものがもたらしてくれる満足感などというものは、大したことはないのですから」 ピーター・ヨネナガ氏のアメリカ生活も極めて質素だったことから、4年間は奨学金とプラスアルファでなんとかやりくりできたのだろう。 |
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カリフォルニアに再び単身住み始めた18歳 |
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ピーター・ヨネナガ氏の20年にも及ぶアメリカ生活 |