大阪梅田事業所新規オープンにつき
語学カウンセラー兼内勤営業のオープニングスタッフ募集!
貴方の語学力を是非当社にてご活用下さい!
アトラスについて 採用情報 採用地域
  • 北海道札幌市
  • 東京都 横浜まで通える方
  • 神奈川県横浜市
  • 愛知県名古屋市
  • 大阪府大阪市(急募)
  • 地域外の方は一度ご相談下さい。
    Iターン・Uターンの方歓迎
ピーター・ヨネナガ社長インタビュー
欧米の恐ろしい罠から情報リテラシーだけが若者を救える インタビュー形式による「情報リテラシーとは?」②

━━現在、会社内にWebマーケティング事業部を立ち上げてシンクタンクとしてご活躍をされていると思いますが、どういう経緯でこういうことを始められたのでしょうか?

ピーター・ヨネナガ社長:私が今やっているのは、社員や会員様向けにグローバル教育という名前で、情報リテラシーやお金について世界はどちらを向いているのか、それに合った形で語学教育をしていなくてはいけなくなったと考えた時期がありました。また、ビジネスパーソンの英語学習者には、経営戦略論ということではなく、前提としての大きな世界の流れがわかる人を育てましょうという教育を主にやらせていただいています。

情報リテラシーの意味を考える時、世界で起きていることと、マスメディアで報道されていること、人々が信じていること、これらに大きな乖離があることで、それに立ち往生している間に世界はどんどん進んでいってしまっているように感じるのです。そしてそれを言うこと自体がタブー視されてしまっているような気がします。それはおかしいのではないか、と。

アメリカやヨーロッパに仕事で行くことが年に数回ありますが、実は日本こそが封じ込められているのではないかと思っていまして、そのことについて知って欲しいというのが、一番最初にやり始めた活動でした。

特に、金融資本主義の大きな波の中で、日本人が生きていけなくなってしまっているのではないか、というのが私にはありました。リーマンショックが起こる直前まで日本の多くの人がヘッジファンドとか日本ではない金融商品に投資したり、海外から来ている投資銀行が作っている金融商品に投資をしていたのを見ました。

せっかく外国の金融商品を買うのであれば、もっと外国の事を勉強しなくてはいけないはずだったのです。残念ながら、そのために多くの日本人投資家は損益を出されてしまいました。そもそも投資銀行というのは何なのか、投資銀行が実はいろいろ政府と関係があったとか、そういうことも含めて、まとまった形で学ぶことはできないか。ということで、金融資本主義の実態を研究し始めたわけです。

その知識を持ってすれば世界で戦えるというメリットがあります。投資顧問とかではなく、情報リテラシー教材、つまり教育であるということでやったらどうかと。それで私が出している分析が全部間違いであれば、会社が倒産し、私も路頭に迷うという形で責任を取っているという状態にしたほうがいいなということで、社内にシンクタンクをを作ったわけなんです。

━━シンクタンクは最初から順調に進んでいったのでしょうか?

ピーター・ヨネナガ社長:いいえ、そもそも最初はシンクタンクってどうやって作ればいいのか、ということすらわからなかったです。本やインターネットを見ると申請の仕方とかは書いてあるのですが、どうやって人を集めるかなんてことは一切書いてませんでした。私はお蔭さまで人との出会いに恵まれておりまして、ある人からメールが来たんです。私と同年代でアメリカに留学したことがあるということで、とにかく会ってみました。

そうしたら、有名な大学の研究者の方で、経済や金融、語学学習なんかも知っている幅の広い方でして、その彼と頻繁に会うようになって、最前線の考え方や情報などを教えてもらっていました。そこで学んだことと、米軍や国務省での知識を合わせ、さらに私自身がもっと日本を知らなくてはいけないということで始めました。

そういう感覚と、自分が出来ることを組み合わせていくと、情報リテラシーというものを投資として役立ててくれる人が多くいるのではないかと思ったんです。そのの方が「ピーターさん、シンクタンクなんて簡単ですよ、いろいろな人にやりたい事を話をして、一人でもついて来たら大丈夫です。3か月経っても誰もついてこないようであれば、やめた方がいいですけど。」というアドバイスをくれたんです。その言葉を励みにやっていたらようやく協力者を見つけることができたんです。

もともと人を動かすことに興味がありまして、ある時、自分が関心があるのは人材育成なんだなと気づいたこともあったのですが、当事者意識がついたのは自分で会社を設立した時でした。

━━なるほど、その後の会社のほうは順風満帆という感じでしたか?

ピーター・ヨネナガ社長:その後、リーマン・ショックや東日本大震災が起こるわけですが、大手スクールよりも多くの体験レッスン希望者がいました。限定枠をリリースした瞬間に申込みが入ってくるんです。本当にこの時は凄かったですね。

ですが、順風満帆というわけにもいかなかったわけです。そしてこれは経営者としては間違っていたのかもしれませんが、2011年4月に人数を一気に増やしたんです。この時は総勢40名にまで社員が増えました。

ところが2014年からガクっと売上も落ちました。本当に大変でしたね。どうやってやるかということもありますし、労務というものがいかに大変かということがよくわかりました。結果的に労務としては問題なかったのですが、やはり人の気持ちをまとめていくというのは大変なんだなということと、従業員との関係というのは、うまくいっている時は良いですが、うまくいかない時は本当にシビアなんだなと痛感しました。経営者と従業員というのは、きっちり分けなくてはいけないと感じましたね。経営者としての一つの大きな試練だったと思っていますし、非常に学ぶことの多かった出来事でした。

そしてなんとか2015年、2016年と苦しかったですけれども、何とか乗り切って2016年から徐々に大手企業からのお話をいただくようになりまして、法人向けグループレッスンという切り口からやらせていただいています。

Atlasのレッスンは、異文化コミュニケーションだけではなく、その前提として今世界の大きな動きがどうなっているのか、どこに行こうとしているのかということを読み取り活かす力ですよね、中国がいいから中国に行こうではなく、円高だから海外に拠点を移そうということだけではなく、自分達の周りにある情報からどのように今と未来を読み解いて、それを事業に活かしていける人材育成を心がけています。

私がやっているのはあくまで日本人のための人材教育です。そもそもグローバル人材という言葉は英語にはありません。ですから、これは世界のスタンダードにビジネスとして乗るのか乗らないのかという話なのです。ですから今、日本の資産バブル第2弾が来ているのであれば、日本がスタンダードを設定していいという時期になっているので、皆さんがコンセプトを打ち出す時なんですよということ、そしてそんな良いタイミングが25年ぶりにやってきたのだから、皆さん考えてくださいよ、ということを伝えているつもりなのです。

━━最後にヨネナガ社長の将来の夢・目標を教えてください。

ピーター・ヨネナガ社長:そうですね、やはり2017年4月から2018年の3月頃までに日本人全体が、このバブルの間に何をするかということにもよりますが、この結果によっては大変なことになると思うんです。すごく悪くなる可能性もあるだろうし、逆にものすごく良くもなる可能性もあります。いずれにしても、私は最終的には経済的な世界に戻っていくんだろうなというように思っています。

日本人のグローバル人材教育、そして、経済界やメディアの世界とのネットワーク、アメリカでの経験、そして、日本全国を飛び回っている経験と、それらを踏まえたうえで決断をしていける地位です。

やはり私が思うのは、今の民主主義(アメリカン・デモクラシー)というのはいつまで続くのかなと思うんです。「選挙で選んだ結果こんな政策かよ」ということになった時に、今までは中国など新興国で高度経済成長の時に貯めたものがありましたから生き延びれましたが、これからは日本が一丸となって海外から富を取っていかなくてはいけません。当然、グローバル・マクロ(世界的な資本循環)のルールも知らなくてはいけないし、全部取ったらいけないよ、みんなに分けて、4割位取ればいいんだよというような国際的なルールも知ったうえで、みんなと一緒にやっていく、ということでしょう。

今後、日本が打ち出すルールは、景気が悪くなったから戦争経済をやって、需要を高めるというやり方ではなくて、もっと違うやり方があるのではないかと思うんです。それは私たち日本人が平和憲法に基づいてきたやり方というのをもっと普及させていくべきだし、そういう意味での教育もやりたいと思っています。

バブルをやって、大きく崩落して、最後戦争で帳尻合わせをするとかではなく、社会主義の時代が正しいんだと言ってみんなで慎ましく過ごしましょうということでもなく、全く違うやり方があるのではないかと思っています。

人々がある種の領域の中で、競争もあり、イノベーションもあり、文化も生まれてというようなやり方ですね。そういう日本にもともとあるもので日本人を再建していきたいし、同時にそれを国際的なモデルとして、主張していくようなリーダーを世の中は求めてくるんじゃないかなと思っています。

私は、そういう人間を一つ目標にしながら、今足元にあることを人との出会いを大切にしながら一歩一歩やっているのが今だということですね。

━━期待しています、最後に今の若い人に向けて、これから日本を担う若い方への何かメッセージと言うかアドバイスがあれば是非ここでお伝えください。

ピーター・ヨネナガ社長:そうですね、私の会社でも新卒の方を採用していますが、彼・彼女らにもいつも言っていることは、社会人になるということは、まず自分自身で全部何でもいいからやっていいというのは一旦終わるということです。 

書店に行けば、専門性を高めて云々というような本が流行っていて、そういった本を熱心に読んでいる学生も少なくないと思うのですが、勘違いしていると思っています。会社に入って営業に配属されて、「私はPRを学んできたので、PRがやりたいんです。」なんて言っても通用しないわけです。

そもそも専門性というのは、私自身のことを振り返ってみても、まず自分の中で漠然とでも何か持っているものと、世の中から自分に対して求められるものがだんだん一致してきてプロフェッショナルとして出来上がるようなものなんじゃないでしょうか。

社会人になった当初というのは、一旦真っ新になって、入ってくるものは無条件で全部受け入れて、120%全力でやるようにすれば、必ず見ている人がいるので、次にあれをやったら、これをやったら、となってきて、気づいたら自分で采配できるものが増えてくるはずです。

そういうことをやっていけば、あるとき自分で独り立ちするかどうかというタイミングが訪れて、それが本当に訪れるべきタイミングであれば必ずうまくいきますので、ふと見ると自分が好きな事をやっているのではなくて、他人のために何か役に立つために自分の時間を使っている。本当に自分の使命感を持ってできることが必然的に見つかってくると、そういう価値観に移り変わっていくでしょう。

例えば、大企業に受からなくて、ベンチャー企業に入ったとか、大学院に進んでも公務員試験に受からなかったとか、いろいろあるわけですが、そういうのは全部宿命なので、宿命を運命に変えていくのには自分の意志は必要になってきます。意志というのは、自分が好き勝手やるということではなくて、人から求められることを一つ一つやっていく、それを楽しんでやっていくということ、そうすると必ず見ている人がいるので、という長いプロセスなんですよということを伝えたいですね。

決して資格ではなく、自分の外見の良し悪しでもなく、あるいは自分が生まれた家でもない。結局、それを素直にやってきた人だけが、結果的に見ると自分の好きなことをやってきたなと思えるのではないかなと思うので、あまり若い人には焦らないで欲しいです。

━━なるほど、私とヨネナガさんとでは、随分歳も離れていますが、20代の人に言いたいことは全く一緒ですね。20代の人の多くの人の特徴として内向き志向と言われたりしていますが、割と世の中の変化を感じないで育ってきていると思います。そういう人がこれからもっと当事者意識を持たせていく、あるいは危機感を持っていくためには、ヨネナガさんはどの様なことが必要だと思いますか?

ピーター・ヨネナガ社長:そうですね、まず一つ言えることは自分が追いつめられる状況に持っていくのが一番いいでしょう。資本主義の国に暮らしていて、金融資本主義だと言っても、「個人投資家として投資をしていますか?」というと、やってない人のほうが多いんです。

例えば、投資信託とかではなくて、株を自分で選んで買って、その株が下がった時の恐怖感を感じるわけです。私は金融市場というのは、ある種汚い世界だとか言われることもありますけれども、今日本人が、当事者意識を持つためには、いい道場になると思うんです。

もちろん、全部つぎ込んでしまったら大変ですけれども、例えば損をしたときは、自分がいかに欲深い人間だったのかがわかるでしょうし、ちゃんと勉強して買った株が上がっていけば、それが一つの成果だとわかります。

組織と違って、金融市場というのは全て自分の判断です。そういう完全自己責任のところで危機感を持ちながらやるというのは、これからの日本人には必要なことだと思っています。語学スクールのような市場にもまったく同じことが言えますが、要するに自分の判断で投資するということですね。

ただ、世界に対しての当事者意識をつけるという意味でも、会社を通してではなく、自分自身が市場との距離を縮めていく。そうすれば世界に対して自然と目が開くと思います。自分で買った株が円高になって下がったとしたら何で円高になるんだ、何で生徒が集まらないんだ、ということに必然的に興味が湧きますし、勉強しますよね。その市場の先にグローバルというものがあるということに当然気がついてくると思うんです。

危機感、当事者意識をつけるには、市場と自分自身が直接対峙するというのは一つの考え方かなと思っています。特に、企業の中にいて守られた環境下にいると、社内で誰かが「もっと危機感持とうぜ」と突然言っても誰も相手にしないですよね。だからまずは自分でできる小さな範囲で市場と対峙してみること、そして、市場で起こっていること、その背景にあるグローバルでの出来事に関心を持つということから始めていくのがいいのではないでしょうか。

若い人というのは可能性の塊だと思っています。是非、何かを感じた人は一歩踏み出してみて欲しいと思います。

インタビューを終えて感じたこと
ヨネナガ氏との最初の出会いは アメリカ留学から帰国し、日本で企業経営をしている共通の友人からの紹介でした。話してみて、最初に感じたのは地頭力の良さです。頭の回転が早く、話すのが実は好きな方でした。事象を見るのに、GPSのようにバード・アイで、しかも客観的に全体像を掴まえ分析しているように思いました。

留学時代の友人と話しているようで楽しかったのですが、子どもの頃にアメリカに行って、何カ国語も話せて、会員制語学スクールを経営し、情報リテラシーと金融資本主義の立場から、「世界がどう動いているか?」を発信しているといいます。

最初は 単なる勉強家の学者程度と思いましたが、別れる頃には 「なかなか味のある」人物と思うようになりました。礼儀正しく、論理だけではなく、正直さも暖かみもあります。アメリカでは時々見かけることがありますが、日本人でこれほど聡明でバランスの取れている人物は珍しいと思いました。

このインタビューでその理由が明確になったわけですが、アメリカのボーディングスクール(寄宿制小学校時代から発想が独創的で、中学時代にスペイン語を学び始めた動機がユニークで、白人社会からいじめにもあった時期もあったようですが、あまり悩むこともなく切り抜けていったそうです。

帰国子女扱いで日本に帰国した高校時代にはすでに、「どうやってお金を動かすか?」と経済学に目覚め、理とともに情も理解していったことに驚かされました。「外国・経済・倒産しない会社づくり」の3点が結論でした。

そして、経験をもとに学んでいく力があり、NOVA倒産時の不祥事調査にかかわって、お金を生み出す力の重要性に気付いたこと。会社を立ち上げるときの実行力と経営者として向き合った試練から感じ取った人間の気持ちなども聞きました。

出会いを大切にする義理堅さと生来の人間好きの一面があり、論理一辺倒ではなく、左脳と右脳がほど良く同調しているようにも見えました。

ヨネナガ氏は、近い将来の語学教育業界にとって重要な人物になる可能性があります。日本は少子高齢化を世界に先駆けていますが、若い人は 閉塞感で内向きになっています。国民に夢を与え、少子高齢化と債務危機を解決すれば、日本は世界をリードする先駆的なモデルになる可能性があります。

ヨネナガ氏は、そのような日本をつくるためのリーダーになっていくでしょう。超一流の経営者になって欲しいものです。一般大衆は馬鹿なようで、案外賢いものですが、ヨネナガ氏がより聞く力を備え、今も彼がビジネスモデルに社会貢献事業を組み入れているように、他人に奉仕する心構えを持ち続けていくことで、道は自然に開けてくるでしょう。それがヨネナガ氏に対する私の大いなる期待です。

INDEX NEXT:2015年から始まったAtlasマンツーマン英会話のライフサイクル・イノベーション。ようやく2017年から本格的に稼働していく