ビジネスのグローバル化によって、企業でも様々な分野の社員を海外の拠点に転勤させる必要が多くなっている。行くのは海外経験豊富で英語が堪能な社員ばかりではない。海外赴任が決まってから短期間で、英語力を大幅に引き上げなくてはいけないケースも少なくない。

旅行業大手のJTBやHISの語学研修デスクでは、そのような場合に短期留学コースを選択する企業があるようだ。様々な国への短期留学コースを用意していて、期間も選べる。

海外赴任を前提に、赴任予定先で数ヵ月の研修を受けて、その直後から実際に現地で仕事を始めるというケースもあるという。特に個別研修ではカリキュラムを個別にアレンジできるプランもあるので、リスニング力や会話力を強化したり、ビジネスメールの書き方など、必要なレッスンを受け、その人の弱点を補強して、現場で使えるレベルまで引き上げることが可能になる。

また、そこまで緊急ではないが、海外赴任に備えて社員の語学力を底上げしようとする企業も増えている。カリキュラムのカスタマイズもできることもあり、継続的に社員の方のレッスンを個別に合わせることがメインになっている。

しかし、英語の勉強法は他にもAtlasのような語学スクールやオンライン英会話などといろいろあるその中で、留学という手段はコスト面や時間の面でハードルが高いと感じるだろう。

日本にいながら英語を学ぶ方法はたくさんあるが、仕事をしながら時間を作って学習するのはとても大変だ。その点、短期留学ならば集中して英語を勉強する以外にやることはあまりない。短期集中で大幅に実力を上げられるのが最大のメリットだから、忙しいビジネスマンにこそお勧めの方法かもしれない。

そのためにはレッスンの質の高さと物理的な時間の多さが必要になる。その点でセブ島の留学プログラムなどは注目されているが、欧米の語学学校の方がかなりの確率で参加者の英語力が大幅にアップしているという実績があるため、信頼度が高いことも人気の理由になっている。

これらの短期集中コースは、もちろん個人での参加も可能だ。短期集中で英語力をつけたい人は、夏休みなど長期の連続休暇を利用して、参加を検討してもいいかもしれない。