大阪梅田事業所新規オープンにつき
語学カウンセラー兼内勤営業のオープニングスタッフ募集!
貴方の語学力を是非当社にてご活用下さい!
アトラスについて 採用情報 採用地域
  • 北海道札幌市
  • 東京都 横浜まで通える方
  • 神奈川県横浜市
  • 愛知県名古屋市
  • 大阪府大阪市(急募)
  • 地域外の方は一度ご相談下さい。
    Iターン・Uターンの方歓迎
語学カウンセラーが学ぶべき英語&TOEIC

語学カウンセラーのコラム
話すことが苦手なら書いて伝えること

英語が使えないという日本人の最大の問題点は、英語が上手か下手かということではなく、相手とコミュニケーションを取ろうとする姿勢を示せていないことではないだろうか。

日本人の多くは、英語に対する苦手意識から単語や文法上の間違いや誤用に気をかけるあまり、気遅れがちだ。そうした態度が、積極的にコミュニケーションを取ろうとしない、と相手に受けとられてしまい、相手との間に高い壁をつくる原因になる。

逆に、その壁を乗り越えて、コミュニケーションを取ろうとする姿勢さえ見せることができれば道は開けていくのだろう。

高校や大学を卒業して海外留学した多くの日本人の最初のショックは自分の英語が本場では全く役に立たないと思い知らされたときだ。最初は、教室の最後方の席に座り、いざ授業が始まると、クラスメートたちが我先にと手を挙げて意見を交わす。

その議論についていけず、アメリカ人の会話に他国からの留学生が加わり、スラングやなまりのある英語がポンポン飛び交う中で、日本人だけが自分の意見を言えないことが少なくない。

特に、大学院やビジネススクールでは、授業への貢献度が成績に大きく影響する。多くの日本人留学生がこのままでは卒業もできない、と危機感を募らせる。

次の授業からはまず、最前列の席に座ることで教授たちに意志表示をするようになればまだ見込みがある。授業中にわからないことがあれば、授業が終わった後に教授のもとへ行き、しつこく質問する。

すると、徐々に変化が出てきて、教授から興味をもたれるようになり、声をかけてもらえるようになる。これは、必ずしもその人の英語力が上がったのではなく、それよりもコミュニケーションを取りたいという積極的な姿勢を見せたからだ。

現在、ビジネススクールでは、特に中国人やヨーロッパ人の留学生は多く、日本人は珍しい存在になりつつある。世界的なグローバル企業が生まれた日本に興味を持つアメリカ人の教授は多く、他の国からの留学生にはないコンテンツを持っていると認識されることは少なくない。

発言の機会を与えられれば、焦らずに意見を言うことはできるはずだ。あらかじめ準備しておいた自分の意見をゆっくり、ていねいに話すようにすること。そして、その意見が教授やクラスメートにとってユニークであればあるほど耳を傾けてくれる。

そのようなことが繰り返され、場数を踏むうちに、英語で発言することに次第に慣れてくるのが多くの日本人留学生の姿だ。そのことが自信につながり、ようやくクラスで自分の居場所を見つけることができる。

ビジネススクールという目的がはっきりした場では、目的に沿ったコンテンツを持っていないと、コミュニケーションが成立しない。日本でのビジネスのやり方や考え方というコンテンツは、目的に沿っていながらも他の国の文化とは違うため外国人には魅力的に映る。

逆に、アメリカの大学を卒業した英語がペラペラな人でも、コンテンツを持たない薄っぺらな人とは話したいと思わないはず。日本人としての意見をしっかり持つことのほうが、きれいな発音にこだわるよりも重要なのではないだろうか。

コミュニケーションを取ろうとする姿勢とコンテンツがあってこそ、そのコンテンツをどう伝えるかというツール、つまり英語や外国語の問題になる。

また、伝える手段として話すだけではなく、書くことも有効になる。ビジネススクールでは、7,8人のグループ活動を母体に授業が進められる。ケーススタディを研究や議論をし、それを授業でプレゼンする。ここでも日本人留学生はネイティブのアメリカ人と比べても不利になる。

日本人がアメリカ人や子供の頃から英語慣れした留学生同士が議論し始めると、彼らの勢いに押されてしまい、議論についていけなくなることがある。そこで、自分の意見をまとめたメモを用意し、グループのメンバー全員に配り、自分の主張が書いてあるメモを読んでもらい、その上で話すやり方が有効になる。

英語を話すことが苦手でも、時間をかければ書くことはできる。コンテンツがあればなおさらのことだ。話すことが苦手なら、メモを準備することで伝えたいことは十分に伝わるものなのだ。

日本人は、とにかくネイティブのような完璧な英語を話そうとして挫折する人が多過ぎるように思う。大手の英会話スクールに通う人ほどその傾向がある。要は、努力の方向が間違っているのだ。

今さらネイティブのように英語をペラペラ話せるようになるのは無理な話だ。それよりも、使える英語を身につけたいのなら、どうすれば通じるかを考え、正しい努力をすべきだろう。

そのために必要なのが、コミュニケーションを取ろうとする姿勢と考えられたコンテンツ、伝えるためのツールとしての英語の順番でアプローチしていけばなんとかなるものなのだ。

最後に、日本人はやたらと難しい単語を使いたがるが、中学英語レベルの簡単な単語でもいろいろな言い回しができることを学べば、もっと気楽に外国人とコミュニケーションを取ろうとする姿勢とコミュニケーションできるのではないだろうか。

02.海外に進出する日本企業の英語力

INDEX

04.毎日少しずつでも聞く・読むを鍛える