今回は、Atlasマンツーマン英会話でも研究・開発を行っているブロックチェーンの適用が進んでいる教育分野についてです。
教育と聞くと講師と生徒との人間的な関係が基礎になるため、ブロックチェーンとは結び付かないようなイメージを持つかもしれませんが、実はそうではないという話です。
複数の分散台帳にブロック化したデータを書き込み、それらをリンクするというブロックチェーンの技術は、教育に革命的な変化をもたらす大きな力を発揮すると世界的には見られています。実際に、それらはすでに実現しています。
インターネットでは、偽造されたコースの修了証や学位、また大学や大学院の卒業証書などが数多く出回っていますが、特に徹底した学歴社会である欧米諸国では、学歴の違いで年収に大きな差があり、日本以上に巧妙に偽造された証書が出回っています。
そのような状況の中、一度分散台帳にブロック化したデータが書き込まれるとそれをコピーすることなど改ざんができないブロックチェーンのテクノロジーで証書を管理すれば、偽造が不可能に近い理想的な環境が構築できるというわけです。
これはすでにMIT(マサチューセッツ工科大学)が実施しており、ボストン大学やオランダのデルフト工科大学、スイス連邦工科大学ローザンヌ校、オーストラリア国立大学、そしてカナダのブリティッシュコロンビア大学では同じブロックチェーンを共有し、修了証と卒業証書のデジタル管理と発行を進めています。
このように、各国すべての教育機関が発行する証書を一括して管理し、発行できる国家レベルの統一したブロックチェーンによるデータベースの構築が進められているということです。こうした国が管理する教育ブロックチェーンによるデータベースができることで、それぞれの学校が個別にブロックチェーンを構築する必要がなくなるかもしれません。
今現在、生徒の評価はそれぞれの学校が個別に行っていることは、世界的な労働人口の移動が起こっている現代社会では時代遅れの感があります。
コースやスキルの内容のグローバルに統一した評価基準を作り、これをブロックチェーンによって管理するプラットフォームを構築すれば、一個人もオンラインで自分が受けた教育の評価を簡単に参照することができ、海外に転職した場合なども自分の出身校に問い合わせて必要な書類を送ってもらう必要はなくなる可能性があります。
そもそも教育というのは、教育機関だけの問題ではないわけであって、卒業後に企業に就職し、社会人となった後も教育の機会はたくさんあります。例えば、社内研修や英会話などのスキルアップ教室、外部のセミナー参加、TOEICなどの資格試験などがあります。
しかし、個人の受けたすべての教育を一括して管理するのは難しいため、そこで専用のブロックチェーンのデータベースを構築し、個人が受けたすべての教育と評価が一括して管理され、表示されることが可能になるということです。
一方、教育専用の独自な仮想通貨を創ることも考える必要がありそうです。具体的には、コースの受講で単位を取得すると仮想通貨が支給されるという仕組みです。この仮想通貨を利用して授業料の支払いもできれば、支給された仮想通貨で教材を購入することも可能になってきます。
今、世界的に教育者や教育団体の間では、このような方面でブロックチェーンの適用が行われているか、計画されていますが、テクノロジーとしてはかなり重要なプロジェクトとして日本のソニー(Sony)の教育ブロックチェーンを紹介したいと思います。
教育分野のブロックチェーンでは、日本のソニーも先端的なプロジェクトを開始しています。ブロックチェーンを介して、個人の学習到達度や学習活動記録などのデータを暗号化された形で安全に利用することを目的としているようです。
最終的には、個人が試験会場で受けた試験の結果を、希望に応じて別の評価機関に安全に提供したり、同じ試験結果を異なる複数の機関が評価できるようにしています。このため、複数の教育機関が参加する信頼性の高い試験の共通運用も可能になりつつあるようです。
公式サイト https://blockchain.sonyged.com/
特に語学教育は、再生可能エネルギー以上にブロックチェーンの活用が急速に進んでいる分野の一つであって、ほぼ毎週のように新しいプロジェクトが世界のどこかで立ち上がっており、ICOを実施していることがわかっています。
当然、全てのICOがまとまった投資を受けることができるわけではなく、イーサリアムなどで資金を集めたものの、中止になってしまうプロジェクトも数多くあります。だからこそ、ICOに投資したからといって確実に成功する保証はないと言わざるを得ないということです。
しかし、グーグルやアマゾンなどインターネット革命の次にはブロックチェーンによる新たな産業革命が進展する中、こうしたプロジェクトの中から次世代の教育分野のグローバル・スタンダードとなる企業が突然世の中に誕生するわけであって、それがAtlasマンツーマン英会話になるのかもしれないわけです。
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