語学カウンセラー兼内勤営業のスタッフ募集!貴方の語学力を是非当社にてご活用下さい!
アトラスについて 採用情報 採用地域
  • 北海道札幌市
  • 東京都 横浜まで通える方
  • 神奈川県横浜市
  • 愛知県名古屋市
  • 大阪府大阪市(急募)
  • 地域外の方は一度ご相談下さい。
    Iターン・Uターンの方歓迎
A English guide to the Japanese economy (300 Question)

Atlasマンツーマン英会話の経営戦略を考える

Atlas代表取締役

 

8.学校社会から継続された考えを持つ日本人

東京オリンピックの予算問題や小池都知事と都議会の対決など、今に始まったことではありません。

現状について興味はないですが、とはいいつつも、根本は直さないと将来に禍根を残してしまいます。その原因がたくさんある中のひとつが学級社会でしょう。幼稚園、保育園から始まって、小中高と学級社会の一員にされるのが日本の教育システムになっています。そして、さらに短大、専門学校、大学とエリートはそのまま社会人学級へ突入します。

よく言われる話で、「教師は社会経験がないので世間知らず」というのがあります。最初から先生、先生と呼ばれて一日の大半を子どもと暮らすので、まるで年老いた子どもと呼ばれているようです。しかし、その他多くの職業も似たり寄ったりではないでしょうか。

商社に入れば商社周辺の社会経験は積めますが、それ以外は一切知りません。学校の先生と違って、熾烈な競争社会かも知れませんが、社風に染まり、社風に添った出世街道を目指します。

これは、公務員も官僚、そして政治家も同じです。

私を例に出しても屁の突っ張りにもならないですが、幸か不幸か7歳で単身渡米し、大学を卒業してからずっとフリーです。もっとも、途中いろいろな会社と契約したり、取引先がまあまあ大企業や政府だったりしましたが、正社員には一度もなったことがなく、21歳から事業主です。それでも、おおよそ業界色に染まったモノの考え方になります。

正社員の守られた環境とは大違いです。普通の人は不安になるらしいですが、もともと頭のネジが一本足りないので何とも思いませんでした。それから米軍に参加して二足の草鞋を履き、徐々に飯の種業界から距離を置き、現在に至っています。かなり日本的な学級社会とは違う経験をしたかも知れません。

「正社員だって、転職もあり、移動もあり、失業だって経験するのだから違いはそうないでしょう」と、言う人がいますが、大きな違いがあります。

学校教育は、40名ほどの学級を一つの単位として、15年から20年間も枠の中で育ちます。一般的な理解では、そのまま社会に出て、仕事を覚え収入を得て家庭を持つでしょう。それに何の違和感も持たないのなら、立派な学級社会人間なのです。

私は子供の時からこのシステムに違和感を感じていました。常に管理された枠の中にいて、果たしてマトモな人間と呼べるのでしょうか?親も祖父母も疑問を持たずに来たでしょう。「子も孫も疑問を持たずに素直に従えばよろしい」と。

「人間は学級社会(組織)の一員として、立派に職責を果たすのが使命である。」

これは、言い換えれば学級社会植民地の奴隷ではないでしょうか?ところが最近、現在はこの図式が崩れているようです。業界単位の学級崩壊が進んでいます。学級社会植民地の奴隷がエリートコースなのは変わらないですが、非正規や引きこもりが急速に増加しているのです。これは100年に1度のチャンスです。学級社会植民地奴隷なんて、蹴飛ばして人間になれる最大のチャンスなのです。

世界は1%と99%に分かれています。加えて日本の99%のおよそ40%が一級国民です。その他は2級か3級国民でしょう。私に至っては5級以下かもしれません。それなら消費税も階級制にしないと不公平です。そんな屁理屈以前に税の再配分のさの字も無く、学級崩壊が大々的に連鎖反応しています。しかし、政治も行政も手の施しようがないようなのです。

では、どうすればいいのでしょうか?組織とは、平時は2人か3人の常駐者が持ち回りで充分です。プロジェクトがはじまったら、それにふさわしい人材が自薦、他薦で集合すればいいのです。一時的に巨大組織になるかも知れませんが、仕事が終われば即解散するのです。

数万人の職員が毎日待機するのは時間も経費も制限が出てきます。そのときにトップがいて、各部署に課長がいてもいいでしょうが、常時、その地位にあって高額な報酬を得るのは無駄です。局長とか、市場長とか、何人いても誰も実態を知らないとか嘘をついて責任逃れに終始する人間に俸給を払い、退職金を払い、恩給まで払うのは税の再分配を完全に間違えた愚の骨頂でしかありません。

学級社会植民地奴隷時代に存在した役所、官庁、総じて固定組織は本来無用の長物です。お役人の俸給を支払うと、年間税収を使い切っても足りない異常事態を異常と思わないのが学級社会脳の盲点なのです。逆に言えば、盲点を植え付けるための学級社会脳とも言えます。

今、企業や役所ではプロジェクト連動型組織への移行が急務と言えます。人材はたくさんいます。なぜなら、学級社会植民地の奴隷以外の人は、全員有資格者だからです。必要に応じて自由自在に組織化し、最高効率で仕事を終えたら解散するのです。

その度に失業すると不安定と考える人もいるでしょう。いやいや、心配は要りません。なぜなら、お役人に払う俸給はゼロ、その分を再配分すれば国民全員が豊かに食わすことができるようになります。

学級社会脳の盲点は、この世界がベーシックインカムで構成されていることが理解できないことにあります。全てお金の価値で換算するから間違いを犯すのです。放り投げたトマトの種は何もしなくとも発芽し、やがて実になります。そのために必要なのは環境を整えることしかありません。暇を持て余している人は、環境を整える仕事をします。すると自然循環では必ず果実を返してくれるのです。

その逆に、お金お金、利益利益で環境を壊すことばかりやって、その上がりのかすめ取るしか脳がないような人間に、自然循環は必ず因果の報果を受けることになります。

学級社会脳の盲点は、働かなければとの強迫観念です。奴隷だから叱られるのが怖くて、そう思うのかも知れませんが、そもそも人間に労働する義務はありません。あくまで自発、任意なのです。

もちろん、人間は働きます。それは共有の利益、すなわち公共に関してです。働きが目に見えて役立つ時、人間は喜びを感じます。進んで働きたくなる仕事しかしてはいけないのです。公共が機能すれば、地域一体の家族は豊かに暮らしていけるようになります。食料も安全な水もエネルギーも満ち足りるようになります。

それができないのはそれこそ、政治・行政の失敗か、それ以前に仕組みが間違っている証拠です。昨今のオリンピックと都政の問題、いったいこの国はどうなっているのだと、お嘆きの皆さんは、自分自身を振り返り学級社会脳に陥っていないかどうかをお確かめいただきたい。

早い話、組織弊害のない組織化が公共と一体であれば、企業なんて面倒な枠組みも要りません。しかし、それまでの過渡期の間は続けるしかありません。

ひとりひとりが独立した国であり、ひとりひとりが政治であり、行政なはずです。それを学級社会植民地の奴隷エリートに任せたら、公金横領は当然の帰結です。仕組みが間違っている以上、防ぎようがありません。文句を言っても始まりません。さっさと仕組みを変えるしかないのです。辛辣ですが事実なのでそう書くしかないのです。

7.政党・政府・経済団体の遠心力偽装

INDEX

9.会社を育ててこなかったツケが回ってきた政府と大企業