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30.実は地球はスローモーションの惑星

自然循環とは、植物が育つ速度が標準で測定されています。種から芽が出るのが約1ヵ月、場合によってはもう少し時間がかかります。熱帯雨林でも植物の成長速度はそんなものです。もちろん、様々な速度の違いはありますが、いくら促成栽培を加速しようとも、かかる時間の絶対値は動きません。

これに気づくまでに人生の半分を費やしてしまいました。馬車馬のような前半生、しかも、もっと早く、もっと早くとお尻を叩かれ、電通鬼十則なんてどこでも当たり前の時代で生きてきたのです。それでも、徒弟制度ではないですが、日本人に身に付いた人間の育て方の片鱗が少なからず残っていました。何事も、始めはゆっくり成長し、そこでけしかけては、伸びる物も伸びないと理解を示す向きもありました。

ところが今は使い捨ての時代です。非正規だろうとそうでなかろうと、人間の使い方は地に落ちた感があります。早い話、マインドが薄いということです。だから貧しくなったのでしょう。では、早くしろ、早く売り上げを伸ばせと口角泡を飛ばす大企業の社員は何様なのでしょうか?

昔はセールスの神さまとか、交渉の天才とか、スーパーサラリーマンがいたかも知れませんが、ほとんどの場合、ある一定水準に達した人間はいつまでも組織の中にはいません。経営者は凡人の何十倍も高速で回転する歯車の中に身を置いています。

数年から数十年先まで読み込んで、逆算して手を打ちます。似たような志向を持つ人材は、時として危険なライバル視されることもあります。自ずから、組織の中に残れるのは、どっこいどっこいな人材です。言いなりになって働ける人材は、超高速回転にはついていけません。かと言って、ある程度は追従しないと仕事になりません。どこで落ち着くかでその組織の業績が決まるのです。

それを狂わすのが利権構造です。ITも情報通信も、その他高速回転産業も、植物が発芽する速度でしか変化しないのです。地球の標準速度は動かないのですから、イライラするだけ無駄なのです。

実際、お役所仕事をみれば、彼らが恐ろしくスローモーションで仕事をしているのがわかります。遅すぎると感じる人は、自分の仕事速度が高速回転な人です。こんなもんだろうと、思う人は恵まれた環境にいる人でしょう。なんて、効率的な組織対応なのかと目を見張る人は手遅れな人なのです。

残業はスローモーションでしか物事が進まない反作用です。一人だけ高速でも、組織であれば遅い方に引きづられていきます。結果、部署全体が勤務時間内に仕事を終えられなくなります。しかし、それでもそれなりの売り上げを確保し、従業員に給料を払えるなら御の字です。

そこで、デジタル金融のアルゴリズムではないですが、一足飛びの加速度ビジネスが登場することになります。何でも我がモノにするためのインフラを整えたら、後は1分1秒でも早く利益を確保したい競争になるだけです。

例えば、その加速実験の代表と言えば、リニア・モーターカーがあります。飛行機があるのにリニアを作っているのです。これは、100キロ制限のハイウェイしかないのに300キロも出る自動車を作っていることと同じです。

まず、インフラから変えるべきところを、端末から手を出すから商売が長続きしないのです。典型的なのがスマートフォンです。もちろん、今はそれなりにビジネスになっているかも知れませんが、結局使い勝手が地球標準に合っていません。

恐らくリニア・モーターカーが完成しても採算は難しいでしょう。そうまでして東京⇔名古屋間を飛び回るほど人間は高速回転に対応していないのです。20世紀の神話は、西暦1999年に終わったのです。人類はこの先、速度を緩めたらどうでしょう。ビジネスも生活も慌てる乞食は貰いが少ないのです。

デジタル時代だろうと、日進月歩の科学だろうと子育ての速度に変化はありません。出来るだけ時間をかけて、ゆっくり、ゆっくりと育てていく他ないのです。今現在貧困でも気にしないことです。何時を起点にしてもいいですが、芽が出て伸び始めるまではゆっくりでいいのです。

あちら側の世界では思ったことは直ぐに現実になります。もちろん、オギャーと生まれるときに全て忘れることになっていますが、深い意識ではあちら側の世界の速度を覚えています。想像したことが直ぐに創造されるのです。

イメージとして浮かんだ理想の家がほぼ同時に四次元プリンターで目の前に現れるのです。何不自由ない環境ですが、それが普通になると度肝を抜くような想像を連発しても直ぐに飽きてしまいます。

ところがどっこい、この地球では一粒の種が発芽してベビーリーフになるまで1ヵ月もかかるのです。その間、30日も飯を食って、運動して、昼寝をしたりして時を待たなければなりません。そのプランを動かし、カタチを整え、必要な質量系を集めるのもそれなりの時間を要します。いつもうまくいくとは限りません。誰かが邪魔をするかも知れないのです。

イライラしても仕方がありません。現在は何もかも作り直しの時期に来ているようです。20世紀型モデルは早々と廃棄し、21型インフラに作り替えないと、いくら端末をつくっても結局整合性が歪むだけなのです。

もし、やること成すこと上手くいかないと感じるなら、それは正常な反応です。一方、現在上手くいっている人は、どうかしています。その成功はロクなモノではないのです。なぜなら、現在の民主主義下ではまともな仕組みが作れないからです。

1%資本主義の下では、豊かさの公平な分配は不可能です。インチキメディアしか情報インフラがないのに、全うなコミュニケーションをしろと言われても無理です。また、三権分裂、異常なサイコパス気質を持つ人間しか登用されない統治システムを信頼しろと言っても無理です。

そして、今あるインフラはこのような下地の上につくられた残骸なのです。エネルギーも食料も、メディアも通信インフラも、道路も箱物もすべてが根本に欠陥を抱えています。これを作り直すのは膨大な作業ではありますが、これも心配は要りません。

何よりもまず必要なのは我々の意識です。意識が変わると無段階ギアにスイッチが入ります。スイッチが入ると、同じ特性を持つ者同士が近づいてくるようになります。小規模なグループが同時多発的な展開を見せ始めてくるのです。

いずれ、それぞれが居心地の良いコミュニティーに所属するようになり、意識の違い過ぎる人が混じると、回転速度は遅い方に準じますが、特性に応じて自然とグループ化していきます。トランプ次期大統領になれば、アメリカ政府内部の住み分けが変わるでしょう。これは、インフラの下地が変わることを意味しています。下地が変われば、自ずと違いが鮮明になってくるのです。

日本もそのように変えるべきです。中央集権の話ではなく、一般市民レベルで住み分けができます。これは自然とそうなるので誰かが陣頭指揮を執る必要はありません。ただし、ウサギと亀なら亀の速度で充分でしょう。その間、全員が贅沢はできなくても、必要十分な生活を保障する役割もあります。

第一次産業などと言う陰気くさいネーミングではなく、明るい農村や漁村が活況を呈します。流通も市場も現在とはまったく違う仕組みで動き出します。あちら側の世界とは比べ物になりませんが、それでも想像=創造は宇宙の基本原理なのです。実は、地球はスローモーションの惑星です。言い換えればコマ送りの変化を楽しめる星でもあるのです。せっかく命を授かったのですから、楽しまきゃもったいないでしょう。

29.見ている風景がヒトと人によって全然違う

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31.誰が次の時代を創るのか?