越境する国際金融投資傘下の銀行システムでは経済の血液は永遠にマイナスのままです。負債で負債を膨らませないとお金が巡らないので、名目上は成長と言いながら実際は老化しています。
このようなシステムを採用した国は政府も民間も借金が増える一方で、減ることはありません。一度グローバルなレベルでリセットしないと収拾がつかなくなります。欧米の金融工学では、これは戦争リセットとして織り込み済みです。
天文学的負債を抱える99%とは別に、天文学的債券を持つ1%ですが、彼らに額面通りの現金を払えば、地球上の森林資源だけでは足りません。もちろん、金（ゴールド）で支払う手もありますが、彼らは金の現物を持っていません。
ヨーロッパの王族は昔から金鉱山を牛耳っていました。しかし、アジアの王族のゴールドは由緒正しい持ち主の了解なくして手に入れることはできないというルールがありました。そこで欧米諸国は、アジアの王族のように振る舞って、実際に保有する何倍ものゴールドを米ドルの裏付けに利用してしまいました。しかし実際、それは?でした。
本来ならゴールドの裏付けのない米ドルは紙くずです。しかし、現在も昔の水準を保っていられるのは中国のおかげであり、世界最大のアメリカ国債保有国である中国にとって、米ドルの暴落は勘弁願いたいでしょう。日本も同じくアメリカ国債は絶対に売れない塩漬け資産となっており、暴落しようと、米ドル自体が消えてしまってもどうにもなりません。
目の前の与えられた仕事をこなしていれば、人様より良い棒給を貰えるのが官僚です。業務に関して、その社会的役割について自ら考え、意見を持ち、より良い仕組みに変えようなどと言おうものなら村八分にされます。
現在の1%金融システムは、日本の政治や官僚システムと同じ秘密主義でつくられています。つまり、彼らは意志を持っていてはいけないわけです。とはいえ、人間もいずれ自分自身をリセットしないと意識が分裂して鬱病を併発し、悲惨な結果を招いてしまいます。
本来なら、そろそろ一度組織を壊して、ベテランの域に達した知り過ぎた人材を処分しないといけないのです。いくら従順でも、定期的に処分しないと秘密組織の規律は保てません。欧米の国際金融資本は楯突く中国中心のアジア開発銀行（AIIB）を攻め立て、日米やEUが蜂起するシナリオと随分前からささやかれていました。
しかし、世界中のマスコミが掻き立てていましたが一向に火種が起こる気配は感じません。安倍政権にピンチが迫ると北朝鮮がミサイルを撃つというこれも何度も何度も繰り返されるといい加減に嫌気がさしてきます。
ISは白旗をあげ、中東ではほぼ勝負がついたようです。ISの製造責任上、1%はこのまま駆逐されては面子が立ちません。そこで困るのは欧米の軍産複合体です。そして軍産複合体とくっついている各国政府です。
彼らは戦争によって経済をリセットし、負債は全て国民に押し付けて、自らは新しい台帳に切り替えて、何事もなかったように新たな負債を押し付けようとしています。ついでに日本のメガバンクも、世界中の兵器企業に融資を繰り返し戦争準備をほう助してきました。しかし何も起きません。となると、誰がリセットされるのでしょうか？
もはや、信用銀行システムは回らなくなっており、回らないので無理に回せば自ら負債を負うことになります。自社行員に信用金融システムを講義して、どのような仕組みで預金者を騙したか教えたらどうでしょうか？
中には全てを理解して、それでも愛社精神から起死回生のアイディアを提案してくれる優秀な人材がいるかもしれません。しかし、もはや手遅れであり、泥船はあっという間に沼の底に沈んでいくのです。
すでに10年以上もタイミングを先延ばしされているために、軍産複合体も我慢の限界にきているようです。アメリカのネオコンも日本の現政権もどうにもならなくなっています。所詮、信用創造がベースの経済ではウィンウィンの関係など絵に描いた餅でしかないようです。
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