2013年頃から始まったアベノミクスは、巷の経済の余地さえ根こそぎ奪い取っているようです。これから先の日本経済は、朝夕の露で凌ぐ苦しい時間帯を迎えるかも知れません。
逆手に取れば、砂漠での朝方の霧で一日分の水分を補える生き方ができれば、さほど困る事はないということです。ここで、大きな価値基準の変更ができる人とできない人間の差が出てきているわけです。
不労所得層には塗炭の苦しみであり、朝露で間に合う人とバケツ一杯の水でも満たされない人間の差です。今の行政システムで税金を預けるほど、無謀なことはありません。不公平税制のもと、現行の行政システムが継続する保証はどこにもないのです。
困るのは、現政権にこれまで通りの経済政策を続けてもらうしかない官僚や財界の犬ポチが大勢しがみついていることです。価値基準の変更ができない人間にとって、その先は果てしない谷底に真っ逆さまになるでしょう。
彼らはそれが見えないらしく、今日も明日を信じて生きています。まさか、すでに自然循環の巡りから排除されているとは知らずに、椅子にふんぞり返って座っています。もともと政府をあてにしていない人はさほど影響はなく、素早く時流の変化を読んで、経済を見通せる人が生き残りようになっています。
いずれにしても一時期混乱するしかなく、これはかつてない苦しみをもたらすかもしれません。その逆に、思わぬ新展開を見せるかも知れないのです。いずれにしても、先行きを見通すセンスが必要です。
確かなことは、大きな方針転換が始まったということです。簡単に言えば今までの1%が敷いたレールの上には、何一つ有益なものはなくなり、現在進行形で猛烈な速度で崩壊しています。しかし、銀行システムも、保険業も、カジノから兵器産業まで、そのレールの上で昨日までの繰り返しに見えています。
関係者各位はマスコミを使い、何とか今まで通りに見せかけようと必死の努力を続けています。しかし、それもそろそろ限界に達し、政治家や官僚の冴えない表情をみるまでもなく疲れ切っています。
ゆっくりとこぼれ落ちるのか、それとも一夜にしてひっくり返るのかは分かりませんが、価値転換の意味が分からぬようでは、すでに手遅れではないでしょうか?
目に見えてから乗り換えようとしても無駄です。ある時点でそれ以上見えない、感じないのなら意識の扉は開きようがありません。それが随分先の話なら、焦っても仕方がないですが、早ければ2018年、遅くとも2020年に起こりそうです。
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