現在の地中海沿岸、黒海周辺、中近東、北アフリカに逃げ延びた生き残りがヨーロッパへ定着したのが数千年前のことでした。
ヨーロッパに渡ってからも紆余曲折、古代からの叡智を受け継ぐ人々は、その他大勢の人間とはひと味違いました。徐々に指導的な位置に押し上げられました。なぜなら、彼らは不思議な知恵があったからです。
ごく普通の日常生活で困らないように、医療、農耕、教育など様々な分野で人々を助けました。しかし、王族や支配層にはむしろ、敵対する側に回り、いつも民衆の側にいました。もちろん、歴史上、支配的な地位に取り込まれ最後には無惨な死を遂げた人物もいました。
本当の賢者はその理由を知っています。知っているからこそ、民衆の中に埋もれて暮らすことを選ぶのでしょう。
私は、中世以降の西洋文化文明については小学生の時からアメリカに住んでいたことから学んでいましたが、欧米人の哲学や音楽、科学などは植民地の上に乗っかった虚構だという思いから興味が持てませんでした。
欧米のおの数千年の歴史を遡っても、王侯貴族からその地位を乗っ取り、輪をかけて有色人種の国土から富を略奪したことは誰もが知っています。自然任せで巡っていた有色人種の富を切り刻み、壊れた分を人の労働力で補い、足りなくなると人を動物のように使役して、手つかずの自然を破壊してきました。
さらに、土壌や海洋の巡りを自然循環から切り離し、無理に巡りを加速して台無しにすることを繰り返し行い、それは今も続いています。つまり、政治体制や民主主義などさほど重要ではなく、大切なことは生命環境の無謀な破壊を止めるのか、それとも止めないのか、なのです。
悲しいことに、日本の高度成長経済は欧米のお先棒を担ぐことで成立しました。大きく成長した大企業と呼ばれる日本の会社が、今さら1%の金融システムから離脱できないのは無理もありません。
今流行の言葉で言えば、ズブズブの関係であり、許認可利権で不平等を中央集権という寄生しています。このように、自然循環の巡りから見た延長線上に繁栄などあり得ないことが分かります。先の見える人は泥船からいち早く飛び降りているのです。
実際、世界規模の植民地経営や経済協定による搾取、何よりも詐欺金融システム自体が崩壊過程にあります。例えば、アメリカのメディアであるCNNが24時間の内、20時間をトランプ大統領の批判に費やすのも、そのコピー映像を配信するしか脳がない日本のマスメディアも、立場を死守する以外、生き残りの方策がないことを知っているのです。
トランプ大統領弾劾やプーチン大統領失脚、中国の経済崩壊、反EU勢力の衰退など、1%の温存を願って、日夜悪魔に魂を売り続けています。しかし、先の述べたように、支配層に奉仕する者は偽物であり、専門家と呼ばれる科学者、経営者、政治家、宗教家、全ての分野に置いても同じことが言えます。本当の叡智はこのような勢力に味方しません。
一方、日本の支配層を見ても全員1%の金魚の糞であり、官民関係なく、未来なき勢力に従う人間に明日はありません。今回のフランス大統領不正選挙の報道インタビューで、一般市民が「ペストとコレラの選択肢しかない」と語りました。フランス国民は手厳しい態度を取っています。しかし、日本では違います。選択肢などなく何ともお寒い状態が続いています。
日本以外の国や地域では、まともな人類が正常化への一歩を踏み出しています。しかし、日本人は何も出来ずにウジウジするばかりです。自らが置かれた環境がどれほど理不尽かすら分かっていません。さっさと現在の無能な支配層を始末しなければ何も始まらないというわけです。
そもそも日本人のほぼ全員が、超古代の叡智を持っているはずです。なぜなら、いくら戦後にアメリカGHQが日本国民を骨抜きにしたと言っても、日常言語が日本語であるのは変わりないからです。日本語の音は、それ自体が世界とはまったく違います。
政治家や芸能人をテレビで見るまでもなく、精神が崩壊過程にある人間は言語が崩れる傾向にあります。まして日本語は意識と一体なのでまともな発音が出来なくなるのが特徴です。しかし、その目も耳も塞がれて1%の金魚の糞を養うために使役される家畜に甘んじているのです。
そろそろ、はっきりと峻別すべきタイミングが来ています。見分け方は簡単です。それは、「人」か「人間」かです。人間ならは、現在いくら羽振りがよくても価値がありません。それ以外の人間は現在、いくら貧しくても無限大の価値があります。
それは近日、誰の目にも明らかになります。大企業だろうと中央集権だろうと、仇なす者は粉砕されるというわけです。全世界の神の子は弱きものに寄り添います。哀れみを乞うものは人々の静かな怒りで充満した底なし沼に沈むのです。
|