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 22. 勝手に忙しくしている人に同情の余地はない

日本人ビジネスパーソンは忙しいものです。朝早く出社して、前日に残した仕事の続きをしていると、メールや電話がかかってきて、次々と小さなタスクが積み上げられるからです。

なんとかそれらをこなしていると昼休みになり、急いで昼ごはんを食べていると、あれもこれもやらなければと気づきます。デスクに戻った彼・彼女は、頭の中でタスクを整理して、優先順位を決め、処理していきます。

「この調子だと、今日も残業かもしれない。そういえば有休もしばらくとっていない」

ふと同僚を見ると、緩慢な動作で書類に目を通したり、思いついたようにどこかに電話をかけて、どうでもいい話題で盛り上がったりしています。どう見ても暇そうですが、それなのに給料はこちらのほうが安い、自分に対する評価は正当なのか考えてしまうのです。

このような光景を日本の会社の中で見かけることは珍しくありません。かわいそうな話だと思いますが、忙しい彼・彼女に感情移入できる人もいるでしょう。しかし、彼・彼女にそれほど同情の余地はないかもしれない、というのが今回のテーマです。

私は全国に展開する会員制語学スクールの経営者なので、会社運営という仕事を例に出しますが、マネジメントやマーケティング、そしてファイナンスをやっていると、必ず属人性というものが生まれてくることがあります。

会社の財務やマネジメントの詳細は自分しか知らないので、誰かに引き継ぐことが難しいという状況にかれこれ23年以上も置かれています。つまり「仕事」が特定の人物に強く結びついてしまうのです。

もちろんこの語学教育業界でも「属人性」は良い事ではないとされています。それにより、出来る限り説明や解説を残し、コラムを作成するということが推奨されています。しかし、当人の感覚で言わせてもらうと、これは気の進まない行為なのです。なぜなら、誰に引き継ぐというのか、どうせ自分はこの仕事から解放されることはなく、私が引退するか、会社が倒産するまでこの仕事を続けるしかないからです。

往々にして、社長コラムを毎日のように書いていると、社員とのコミュニケーションが不足している中、深く考えずに書いてしまうことで説明や解説にならないどうでもいい内容になり、コラムは体裁だけは整っていて、会社の戦略や戦術への理解にはほとんど役に立たない代物になってしまうものです。

しかし、このように自分に紐付いた仕事を増やしていくと、こなした仕事が多くなればなるほど、加速度的に自分は忙しくなっていくのです。結果として、日々仕事に追われる人間になってしまいます。なぜこのような事が起こるのでしょうか?

人には才能を発揮して誰かの役に立てる時に、充実感が得られるという性質があります。それが、他ならぬ自分だけが出来るという状況であれば、さらにそこに自尊心も生まれてきます。

「この仕事は自分にしかできないのだから」「自分はこの会社という集団の中で必要不可欠な存在なのだ」という認識は気持ちを安定させ、毎日の通勤時間をかけて会社に向かう原動力になるほどの魅力があるはずです。

「この仕事は自分にしかできない」という状況はビジネスパーソンとしてのアイデンティティーを強化し、仕事に対するモチベーションを上げることができるはずです。しかし、これをそのままモチベーションとして生かすだけならいいのですが、次に彼・彼女が思うことは、

「なぜ、これほど重要な自分が、会社の中でそれほど評価されないのだろうか?」

という不満です。どう考えても空き時間にスマホゲームや趣味に興じている同僚より、自分のほうが会社にとって必要なはずだからです。なのに、会社は昇格どころか昇給すらしません。

例えば、たまにネットの掲示板などに業務を劇的に改善した人物が、正当に評価されないので辞めた結果、会社が大いに困ったり、潰れてしまったりするという話が書かれているのを目にすることがあります。

真偽の程はよく分かりませんが、これらの話がネット上でそれなりに人気を呼んでいるのは、読者の中にも「自分にしかできない仕事をしているのに、会社が評価してくれない」という思いが少なからずあり、このような「退職による復讐」がある種のカタルシスをもたらしているのです。

さて、忙しい彼・彼女が会社を辞めてしまえば、本当に会社は困ったり倒産したりするのでしょうか?また、彼・彼女の退職の可能性は会社にとってどれほどのリスクになっているのでしょうか?

残念ながら、大したリスクにはなっていない、というのがほとんどの場合の答えになっています。仮に彼・彼女が退職したとしましょう。当然、彼・彼女が日々忙しくしていた「仕事」は誰かが代わりにすることになります。

彼・彼女が何らかの資料を残していようといまいと、残された者はやらなければならないことを実行するだけです。おそらく苦労はすることになりますが、ほとんどの場合、実行できてしまうのです。なぜなら、引き継いだ社員は彼・彼女と同じやり方をしないからです。

そのやり方は会社を辞めた彼・彼女から見れば不十分で、安全ではなく顧客への配慮にも欠けたやり方に見えるはずです。しかし、これは代役であり、ある程度は会社からも顧客からも大目に見てもらえます。

最悪の場合、会社は彼のやっていた「仕事」を経営上の判断でやらないことにしてしまうということさえできます。つまり、彼・彼女の代役はほとんど成立してしまうのです。

日々忙しくしている社員の給料が上がったり、昇格したりということがないのであれば、会社の上層部は彼・彼女を会社にとって「なくてはならない人材」と見なしていないと言うこともできます。皮肉にも彼がせっせと作っていた「自分にしかできない仕事」は、会社側から「彼・彼女以外でもできる」と考えられているから、許容されているのです。

もっと言えば、勝手に自分にしかできない仕事を沢山抱えている社員は、会社にとって、単に都合の良い存在になっている場合が多くあります。なぜなら、彼・彼女らは「自分にしかできない」という思いから、必要なら残業し、有休も取らずに働き、自分が辞めたら迷惑がかかると勝手に思うことにより、退職しづらくなるからです。

「自分にしかできない仕事」を安易に増やしても、忙しくなるだけで、大したメリットはありません。つまり、努力の方向が間違っているわけです。会社が給料を上げたり、昇格させたりしてその社員が退職しないように必死に配慮する人材というのは、「真にその人にしか出来ない仕事」を持っていることがわかります。

例えば、顧客の言うとおりに動く人間ではなく、会社の上層部とコミュニケーションが取れているとか、ずば抜けたスキルを持っているとか、人を動かして、多くの仕事をさせて、必要に応じて部下を教育して生産性を高められる人材などが考えられます。

このような人の進退は間違いなく会社の業績に大きな影響を与えます。会社にとって「危険」な人材とも言えるでしょう。だからこそ、会社はこのような人材を必死に引き止め、さらには仕事を取り上げてリスクを軽減させようとするのです。

もしあなたに「自分にしかできない仕事」が沢山あるのなら、そしてその状況を会社が許容しているのであれば、あなたは会社にとって重要な存在とは見なされていないということです。

この際、手を一度止めて、業務を見る視点を高くして、会社にとって真に重要な存在になるために、「危険」な人物になるにはどうすればいいか、考えてみるのも良いでしょう。

21.人と人間を峻別するプロセスが始まることで、2017年からは自責の者のみが生き残ることになる

INDEX

23.仕事が来ない恐怖に負けて仕事(job)をすると、間違いなく社内の雰囲気が悪くなる