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日本に住む若者(若い友人たち)に伝えたいこと。

 

 11.「日本語」によってもたらされる特殊な脳構造

ここまで読んで特に学校や会社で「英語!英会話!TOEIC!」と急き立てられている若い皆さんは、「それでは英語って大人になってから勉強してもいいんですか?」と気になって仕方ないのではないかと思います。それに対して、角田氏は、

「我々日本人は、英語の表現や理解力を向上させることに決して怠けていたわけではありません。経済力の向上に裏打ちされて、それぞれ欧米人に個人的に習っても、国際会議や学会に出ると他のアジア人に比べて会話能力が劣ることを痛感してやり切れない気持ちにさせられてしまうのです。

国際学会で実力が発揮できず口惜しい思いを経験された方は、私の提唱している言語による大脳の生理機能の差という問題提起を本気になって考えるようになるようです。英語を教育する立場の人々にとっても、長い間の英語教育の結果が低く評価されていることに随分と腹立たしい気持ちにさせられているに違いないと思います。

日本でのこれまでの英語教育が、少なくても国際的には満足すべき成果をあげられなかった原因の一つとして、この日本語とヨーロッパ言語の情報処理機構の差が重要な意味をもっているのではないでしょうか。」

私の言葉でまとめると、「日本語」で幼い時から育てられている脳を持った日本人が、その後に英語を学んでもスラスラと話せるようにならないのは、脳がそのように固まってしまっているから当然のことだということです。

すると、このような結論の延長線上に今度はこんな考えが出てくるようになります。そうであれば完璧な英語を話す日本人を育てるべく、「日本語」で幼い時に育てるのを止め、すべて英語で10歳以下の子供を囲み、その中で育ててしまえばいいのでは?

考えてみたら、日本で生まれ、7歳からアメリカに移住した私の事を考えると、究極的には確かにそういうことなのだと思います。「顔は日本人だけれど、話すのはアメリカ英語」という人材を大量生産したいというのであればそれが最善の方法でしょう。

そこまで徹底して行われるとは、現在の学校教育の現実を見る限り、まったくそう思えません。しかし、アイデアとして見ると、文科省の基本方針はこうした究極的な手段に沿うものなのです。それは、1億総英語化計画です。

しかし、角田氏がこうした研究成果を発表した時、最も敏感に反応したのが医者ではなく、日本を代表する文化人であったといいます。ノーベル賞受賞者の湯川秀樹氏はこの角田理論についてインタビュー形式で語っています。

湯川氏:日本語は情緒的性格が強いですね。語りものみたいなものが日本では非常に発達しておりまして、何か節をつける。今の演歌みたいなものですけれども、これを欧米流に解釈しようとしても、それはできないですね。

今までの学問というのは、すべて日本人も欧米人と頭の構造は同じだと思って、そうならん奴は頭が悪いということにしていたけれども、そういう一面的な本来頭がいいとかいう割り切り方は、間違っておるので、我々はやはり日本流の頭になっておって、それに適した学問があって、それをやったほうが僕は創造的な仕事ができると思いますよ。それは明白なことだと思う。欧米流のロゴスとパトスの分け方にこちらが盲従したらあかんと思う。私はまったく角田さんのおっしゃることに同感です。

角田氏:創造というのは、やはり真似するのじゃなくて、日本人が本当に考えるという、どうしてもオリジナルなパターンになってくると思うんです。

湯川氏:そうですね。こういう大きな違いを日本人は、生まれてから後、早い時期にすでに大脳の中に持ってしまったとしたら、それを生かして特徴を発揮するというのが、つまり独創的になるということですね。今日は大変いいことを教えていただいたと思うのです。」

10.「日本語」こそが世界的に独特の脳の使い方をしている

INDEX

12.世界は今、日本的なものを求めている